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一切の群生に同じ食同じ道を定め玉はゞさほど驚くに足らざれども
皆各々に定め給ふ事は真に量りなき御智慧也ゑりあゝのゝ記録に
見ゆるは獅子は老して食を求るに力足らざれば子どもをつれて求めさす
るに老たるは道に留まりて其子の帰り来るを待也子どもは食を求て
親に与ふれば親は先子どものつらをねぶり感ずる風情にて其後
諸ともに其ゑを食するといへり是を以て人は父母に孝行の鏡と
すべき者也又梅底にぴいなといふ貝あり小魚を喰て己れが養ひとす
然ども貝は眼を持ざれば魚を取べき行てなし然にゑすきいらと
いふ小さき魚あて彼かいの傍を離るゝ事なし時に彼かい食の望み
あれば口を開て待ゐる所に何となき小魚どもくらはれん事を知ず
して彼かいの口の内に入て遊ぶを傍なるゑすきいらはや時分なりとて
かいをさし知らすればかいは即時に口を塞て入たる魚を押ヘとりゑす
きいらと共に喰ふ者也是ぴりによとつうりよ両人の書に見えたり
又諸の鷹の上を見るに彼等は肉をくらふによて其道具も相応せり先
觜の上はまがり打籠て引裂に便あり下は剃刀の如くにして上より打
かくれば下にて截裂者也又上下のくちばしすきまもなく合たるを
以て一たびくはへたるをば墜す事なし爪も又如此し脾胃の強き事は
【枠外左 十三ケ条】
【13行目 「両」の右上の「両」は衍字と思われる】