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食物強きが故に消し安からん為也又鷹は鷹の為に非ず人の慰みの
為に作り給ふが故に輙く人に馴付く生れ付を与へ給ふ也其によて
馴付てよりは雲霞に入ても又帰る者也此等の事皆自然に出来ると
いふべきや又御作者よりそれ〳〵に計ひ給ふといふへきや
しごにやと云鳥の上をきけ此鳥は巣を作りて子どもを巣立る時日影の
強く当る所なれば其日の光を子にあてじと翼をひろげて覆ふと也
又老て後食を求る事叶はざれば其子ども巣を作りて親を入置き
餌を求めて養ふと也若居所あしければ他に移さんとて子ども其
親を翼にのせて移すといへり是も父母に孝行の道を勧むる明鏡也
又五穀草木の実を啄む鳥の上をいふに先一ッは庭鳥也此鳥に尖り
たるくちばしある事は食を拾ふ為のみに非ず仇をなさんとするものを
防がんが為也其上土中にある食物を穿ち出す為に相応の爪と足とを
持也又水にすむ鳥の類ひを見よ彼等が足には水かきあり是を以て船に
櫓械をたてたるごとく自由を得る者也くちばしはとがらずして平く内は
のこぎりのはの如くなり是魚の滑かなるを呀へて落ざらんが為也
右にいへるごとく足の長き鳥は必頸も亦長き也然らずんばゑをひろふ
事叶ひがたきがゆへ也獣も是に同じかめろといふ獣は余に替りて長
【枠外左 三十七】