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又人のかりにすく事万国ともに等しけれ其便として諸国に
犬を余多作り置給ふ也是も其類ひさま〴〵なり先りべれよといふは
長高く美しき犬也彼は心猛く力強くして如何なる恐しき獣にもほへ
かゝり喰ひ付也其時狩人落合てとる者也又がるごといふは手足ほそく
腹くびれ毛みじかく一段奇麗なる犬也此犬の身軽く足はやき事は
飛鳥のごとし兎などをばやらず過さず取者也又ますちんといふ犬あり
太く逞しく毛あらく恐しき姿也羊の番をして狼を防ぐ也
ぽでんごといふ犬は雉鶉等の野にすむ鳥をかぎ出し近くよりて
猟師に是を見せてとらしむる也又水に得たる犬もあり全体の毛長く
して綿を着たるがごとし猟師水鳥を射れば如何なる極寒にも江河に
とび入て其鳥をくはへ来て猟師に渡す者也其外犬の品々異形異類に
して其能も又各々多端なれども略して爰に載ずさて〳〵人の
慰みの為に ds より此等を作り与ヘ給ふ事大なる御大切に非ずや
第十四 禽獣の身を療養する才覚の事
禽獣も人倫に等しく四大和合の体なるが故に四大の徳用なる寒
【枠外左 初巻三十八】