翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

翻草盲目 - 翻刻

翻草盲目 - ページ 22

ページ: 22

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【右丁】 れは。皆〳〵胆を潰し。今まで釼の山より 金の出ことを知らす。先生なくてはなか〳〵 地こくの。銭 万(もふけ)はならずと。むせうによろこひ。 一杯かゝれた事は知らす。地こくちうが大評判。 蛮内はしすまし皃。是からは此箔を。極楽へ 売出すと。。銭万は知れた事。昔よりも極楽 国(こく)。 安仏【注①】多く。なか〳〵金箔竹とゝかす。新仏 は体(からた)【體】まではつうく【痛苦】たと。手足斗に箔を塗(ぬり)。 【左丁】 体(からだ)【體】は衣て隠し。高金(かふきん)を”出して。払底(ふつてい)な 箔を買(かう)仏なし。今此 金箔(きんはく)を。一割安く 売出すならば。極楽中(こくらくぢう)の銭金を。引 揚(あけ)る はしれたことと。口に出(て)次第(しだい)いゝまわされ。何が 爪長(つめなか)【注②】の地獄中(ちこくちう)。《割書:サア》善は急くが世(よ)の習いと。 極楽へ売だせは。菩薩達(ほさつたち)が悦ひ。今度地獄 から。金箔の大安売かある。こゝへも壱歩 おれにも南鐐と。日〳〵の銭もふけ。若(もし) 【注① やすぼとけ=やすっぽい仏。尊く見えない死人。】 【注② ケチなこと。けちんぼう。】