翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

翻草盲目 - 翻刻

翻草盲目 - ページ 27

ページ: 27

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【右丁】 なれり是 如何成(いかなる)事ぞと。いち〳〵観音 に問(とひ)つめられ。閻王(ゑんわう)もはじめてあきれ。 そふ言ふ事はないはづ。是には段々(だん〳〵)謂(いわれ) ̄レ【語尾の重複】 あり。早(はや)〳〵(〳〵)蛮内を呼寄よと有ければ。 冥官(みやうくわん)罷出。最前(さいぜん)観音御入と聞より蛮内 何方へか遁去(にげさり)申候といへは閻王は是はと明た 口を閉(ふさがぬ)ぬ【語尾の重複】程(ほど)肝(きも)を潰(つぶ)し名もなき奴に たらされ【注】誠(まこと)の箔なりと思ひしにさては 【左丁】 皆 似真物(にせもの)也。頭(あたま)は此ごとく剃(そり)。形状(なり)も替り皆 是蛮内にかゝれたのか。あら口おしやと力身(りきん) でみても。狐(きつね)にばかされた跡で。腹をたてる やうに。わがみで我身があいそがつき。 初て夢のさめたるこゝち。此うへは観(くわん)世音。 よろしく如来へ仰あが【げヵ】られ。我等が身分の たつやうにと。東夷(やらう)天窓(あたま)を振(ふり)り【語尾の重複】たてゝの 頼(たのみ)。流石(さすが)慈悲(じひ)第一の観世音。如来へは 【注 ごまかされ】