翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

翻草盲目 - 翻刻

翻草盲目 - ページ 9

ページ: 9

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【右丁】 天照太神(あまてらすをゝんかみ)の道を守り。世界皆〳〵其国法に。  随ふこそ人間の道也。天 竺(じく)こそ釈迦如来。  出現(しゆつげん)の国なれば。仏法に随ふが道成。天竺  ばかりの罪人を糺(たゝ)し。中 華(くわ)日本其外の  蛮国の者を。構(かまは)ぬならばよけれども。いけ  もせぬ理屈を言ゝちらし。地獄の法式だて  をする故に。当世皆〳〵が利口になり。近年  善光寺如来。出開帳の時。百ツヽで。御印文 【左丁】  を受其外六十四文あひのは五十。三十弐文位で。出し  合の川 施餓鬼(せがき)に。先祖を供養(くよふ)し。当世とか  く銭安で揚(あげ)る。世智辛(せちから)ひ世間(せけん)故(ゆへ)。不気点(ふきてん)【注①】に  地獄に落(おちら)ることの。たゞの壱人 ̄リ もなし。夫れに  大王の脇(わき)には。天地世界中を照(てらす)ず。【注②】常(じやう)  玻璃(はり)の鏡(かゝみ)を置。見 ̄ル目 嗅(かぐ)鼻(はな)と言ふ。細(しのび)作(もの)【細作、さいさく=間者と同義】  感者(かんじや)を遣ひながら。世界(せかい)の内一ツとして  分明(ふんみやう)成ぬは。是何の用にもたらぬ。大 呆(たわけ)也。 【注① 不気転の誤記と思われる。気転がきかないこと。また、そのさま。】 【注② よくある語尾の重複と思われますが、それにしても濁点は不要。】