翻刻
【右丁 白紙】
【左丁】
小笠原
兵部少輔源秀政は鎮守府将軍頼義の三男刑部丞義光
より《割書:字は新羅|三郎と云》三代信濃守遠光か嫡子小笠原信濃守長治
に十七代の後胤なり秀政か祖父信濃守長時か時に当りて
甲斐の源氏武田大膳太夫晴信と互に国をあらそひ戦ふ
事年をかさね天文廿二年五月六日同き七日桔梗原の
合戦に《割書:信州|に有》長時家の子郎等二千余人うたせて深志
の城にたてたてこもる晴信つゝきて攻けれは此城にも
たまり得す武田に城をさけ渡す 晴信大に悦ひ
武田小笠原同し流の源氏なりなにかくるしかるへき