伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(六) - 翻刻

藩翰譜(六) - ページ 16

ページ: 16

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【右丁】 打したかへしと聞しめして さらは 加勢あるへしとて 奥平九八郎信昌に あまたの軍勢つけてさしむけらる 貞慶すてに徳川殿も 叛き参らせて北条にくみし けれは奥平もみちより引て帰る同き九月貞慶三千 余人をひきゐて川中島に打出竜王の城をおそふて 上杉か大将清野入道かために《割書:清竜軒|といふ》やふられて塩尻に 引返す同国の住人保科弾正忠正直 徳川殿の御方 として貞慶か 陣にをし寄て 戦て首あまた斬て 献らせたりさるほとに北条の氏直 甲斐の国に打入 同き左衛門太夫 氏勝か兵をあはせて都合 其勢五万 【左丁】 五千徳川殿の御勢七千人にむかつて ことし七月の初より 十一月に到るまて大小の戦 七十余度 つゐに一度もかつ事 を得す貞慶此ほと塩尻に陣とつて此よしを見ていや〳〵 北条か軍のやう心にくからすと おもひ又北条をそむきつゝ ふたゝひ徳川殿の 御方にこそ参りけれ氏直も徳川殿に 中なをりし本国にそ引返さる同き十二年 徳川殿 北畠殿を援たまひ秀吉と軍起る此ころより貞慶又 真田とおなしく秀吉と心を合す 十三年十一月石川 伯耆守数正岡崎をさつて秀吉へ参りし時貞慶か 人質をも引具してゆくかねて貞慶といひあはせし