翻刻
【右丁 白紙】
【左丁】
岡部
内膳正藤原長盛は左大臣武智麿の四男参議乙麿卿
の末葉遠江守将憲か六代の孫岡部権守清綱か後胤
次郎右衛門尉正綱か男《割書:家の系図を按するに清綱より正綱に|至て十三代といふ思ふにその間系譜に》
《割書:もるゝ人|多かるへし》世々駿河国に住して今川の被官たり上総介
氏真の時にあたつて外舅武田大膳大夫入道信玄の
ために駿河国をおとされ永禄十一年の冬遠江国懸川
の城に落来り又徳川殿と戦ひ此城にも たまりかね
明れは十二年の五月遠江国をも徳川殿へ明わたし
ゆかりにつきて北条を頼みて伊豆国戸倉の城に