伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(六) - 翻刻

藩翰譜(六) - ページ 45

ページ: 45

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【右丁】 を待居たり九鬼か兵船数十艘まつ大野の川に をしのほる重政かねて松炬いくらもこしらへをきてん〳〵に これに火をつけて敵の船を見をろしてなけこみ〳〵 するほとに兵船二艘もえ出る折ふし川風はけしく して黒けふりうつまきほの火たちまち船ともに 吹つくれはかたきは船とものりすてゝ陸にあかつて にけ散を城中より切て出つ井伊兵部直政をさきとして 北畠の軍勢も鞭鐙をあはせ援来れは寄手はこらえす 引返す徳川殿本多平八郎に仰て重政をめされ 《割書:此時 御陣は|戸田にあり》重政むかし信盛に属て志をあらためす 【左丁】 今又逆徒等にくみせさりし事感したまふ事なゝめ ならす御馬をそ給はつたり此後世かはり事変して 重政徳川殿につかへ奉る慶長六年叙爵して但馬守に 任し《割書:のちに|修理亮》常陸国牛久の地賜ひ《割書:一万|石》また大番の頭 となつて御奏者の事を兼ぬ同き十四年伏見の城 を聞て憲法をみたゝさりしかは十六年十二月十五日 その賞を行はる《割書:五千石を|加へ給る》十八年正月五日たちまちに 罪かうふる事あつて所領こと〳〵く收公せらる 《割書:武蔵国入間郡に蟄居す一説に本多美濃守忠政に預かれしと|いふ不審創業記を按するにはしめ 大久保相模守忠隣わか妻の》 《割書:姪石川長門守康通か娘を養て子とす今年但馬守重政か嫡男|伊豆守重信に嫁す 長門守康通か息男其行ひ正しからさるに》