翻刻
【右丁】
嫡子十兵衛宗三二男飛騨守宗冬三男刑部少輔某《割書:左大|臣家》
《割書:の御|扈従》父卒して宗三《割書:八千|石》宗冬《割書:四千|石に》所領わかち賜る宗三
慶安三年正月廿一日に死して子なけれは宗三に賜ふ
ところを宗冬に 給ひ宗冬か領せし所刑部少輔 に給ひ
しに刑部少輔 ほとなく 又卒しこれも 嗣なくて家
絶ぬ宗冬 左大臣家の御師範となつて 兵伝を伝へ
たてまつりしかは所領を加へ賜る《割書:一万石|を領す》宗冬男子二人
嫡男大膳宗春 二男又右衛門 宗在延宝三年二月四日
嫡男宗春 父にさきたちて死す死する時父と弟とに
むかひ我家世々兵法をもつて業とし将軍家の
【左丁】
御師範となさるされは此業未練の者我家をつく
事叶ふへからす我死したらんには舎弟宗在
よつきとして我二人の息をは将軍家御連枝の
御家人となすへきよしいひて死すことし九月
廿九日飛騨守 宗冬も卒す宗春か申せしに随て
二男宗在をもつて嗣とす同十一月廿六日 宗在
対馬守に任す