翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(懐中備急)諸国古伝秘方 - 翻刻

(懐中備急)諸国古伝秘方 - ページ 11

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【右丁】 入べし何もなき途中ならばくだにていきを口に吹入るべし○つよく歯をくひしばる ものはおくばの方よりくすりをつぎ入てよしと兼て心得べし◯はやうちかた【注①】には するめをせんじのませ又あらふべし又、つしたま、《割書:よくいにん|の古名》を丸ながらのむべし   ○やまいぬにかまれたるには     羽州米沢米屋伝 あづき、をかみくだき疵口に付冷水にても用べし○ひきがへる、の黒焼さゆにて用 ○人ふんをぬりて灸すべし○鼠のふんの丸く大きなるを、黒砂糖、にてとき疵口に付て妙   ○ねずみねこにかまれたるには    石州津和埜山口氏伝 ねずみには猫の毛、を黒焼にしてむり付べし又、みそはぎ、のはをせんじあらふもよし 、なまぶな、をすりつぶし付てよし又、南天、のはをもみ付てよし○ねこには、ぎん なん、をつきくだきてつくべし又、薄か【ハッカ】、をせんじあらふもよし 【注① 早打肩=急に肩が充血して激しい痛みを感じ、動悸が高まって卒倒・気絶する病気。】 【左丁】   馬牛猪狼の類にかまれたるには      若州山家伝 猪の牙にかけられたるには、あゆ、のすしをかみくだき疵口に入て妙○馬にはなま くり、をかみ付べし○牛には、いぬしり草【艸】、をすり付べし○狼には、白ゆりのね、黒焼七匁五分 、松栗、五匁、極上いわう、三匁こにしごまの油にてねり疵口の廻りに付る妙一切獣虫毒に吉   ○まむしはちむかでの類のさしたるには    或侯の御伝 まむしのさしたるには、はみくさ、《割書:つゆくさ|の古名》をもみ付てよし又くもをすりつぶし付てよし 又、くし柿、を付てよし又、あかざ、をもみ付て妙○はちのさしたるには、なるはじかみ【注②】、 《割書:さんしやう|の古名》の実と皮を付てよし、又、しほ、又、たでのは、も付てよし○むかでのさしたるには 鶏のたまごをつぶし付てよし○さしたるむかでをすぐにころし付てよし   ○一切の食傷ものあたり医者倒しの神方 丹波神戸民間方 【注② 朝倉山椒の異名。】