翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 19

ページ: 19

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【右丁頭書】 苦労(くらう)多けれども老にいたり て仕合(しあはせ)なほり万事(ばんじ)よかるべし 【星八ッ結ぶ(あめぶりぼし)の図】畢(ひつ) 水に属す 畢の八星明かに大なれば夷狄(いてき) 来りて貢物(みつぎ)を捧(さゝ)げ天下太平 なり動けば淋雨(りんう)洪水(こうずい)あり ○悪性宿(あくしやうしゆく)といふ神事(しんじ)婚礼(こんれい)造(ざう)さ く溝(みぞ)を通(つう)じ橋(はし)をかくる等よし 衣服をたつにはわろし ○此星にあたりて生るゝ人は 福禄(ふくろく)たもちがたく望(のぞみ)事かなひ がたししかれども身(み)をつゝしみ 心を正直(しやうぢき)にもてば禍(わざはひ)をまぬかれ 福(さいはひ)を得べし 【星三ッ結ぶ(とろきぼし)の図】觜(し) 金に属す 【左丁頭書】 觜(し)の三星明かに大なれば天下 泰平(たいへい)にして五穀(ごこく)よく熟(じゆく)す動(うごい)て 明かなるは旱(ひでり)して国(くに)安からず ○慙悪(ざんあく)宿といふ入学(にふがく)杣入(そまいれ)によし 衣服を裁(たつ)はわろし ○此星にあたりて生るゝ人は一生(いつしやう) の内/住宅(ぢうたく)さだまりがたく老に至(いた) りてあしく然れども人を憐(あはれ)み 人に悖(もと)らず陰徳(いんとく)を施(ほどこ)し身(み)を収(をさ) むる時は仕合なほり福(さいはひ)を得べし 【星十結ぶ(からすきぼし)の図】参(しん) 《割書:木に属す|右七宿西にあり》 参の十星明かに大なれば臣(しん)に 忠(ちう)あり子(こ)に孝(かう)あり動(うご)けば讒者(ざんしや) はびこり賢人(けんじん)退(しりぞけ)けらる ○炭富宿(たんふしゆく)と云/財(たから)をもとめ養子(やうし) をとり門立(かどたて)造作(ざうさく)などによし衣服 【右丁本文】 乗(の)る前(まへ)に飲(のむ)べしいかなる難風(なんふう)にあふともゑふ ことなし 一 船(ふね)に酔(ゑひ)たる時は何魚(なにうを)にても腹(はら)こもりの魚 を水にてのむべし又ふかの干(ほし)たるを呑もよし  ○寒風(かんふう)の肌(はだ)をとほさぬ法 一 風(かぜ)肌膚(はだへ)にとほりて寒(さむ)き時は紙(かみ)をひろげ て衣服(いふく)の間(あひだ)にはさみ入れば風を通(とほ)さず して寒気(かんき)をふせぐなり  ○旅(たび)にて饑(うゑ)を凌(しの)ぎ并(ならびに)まめ出ざる法 一 挽茶(ひきちや)を懐中(くわいちう)して出ればよく饑(うゑ)を凌(しの)ぐ 又/生(なま)の蓬(よもぎ)をとりてそのまゝくふべし是も 饑(うゑ)をしのぐもの也又/火附木(つけぎ)【左ルビ イヲン】一さき懐中(くわいちう)す れば足(あし)にまめ出ぬものなり 【左丁本文】  ○蛙(かへる)のなくをとゞむる法 一 かへる鳴(なき)てやかましき時は野菊(のぎく)の花(はな)を 粉(こ)にして風上(かざかみ)より風(かぜ)にまかせてまきちらせば 三五日はなくことなし妙なり  ○香具(かうぐ)のたくはへやう 一 丁子(てうじ)白檀(びやくたん)の類(るい)すべてにほひある物は刻(きざ)みて たくはへおくべからずこしらへ合する時きざみ て用ゆべし剉(きざ)みておけば気(き)ぬけて香(か)うすし 燻物(たきもの)などたくはふるにも香箱(かうばこ)に入上を蠟紙(らうがみ) にてつゝみ気(き)のぬけざるやうにすべし  ○膏薬(かうやく)かぶれを愈(いや)す方 かうやくにかふれたるには杉(すぎ)の葉(は)をせんじ あらふべし杉(すぎ)なき時は青木(あをき)の葉(は)を用ゆべし 【枠外丁数】卅五