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【右丁頭書】
をたつはわろし
○この星にあたりて生るゝ人は
一生/福禄(ふくろく)をたもち命(いのち)長(なが)し何事
も心にかなふ也しかれども驕(おご)れば
必(かならず)わろし
【星八ッ結ぶ(ちちりぼし)の図】井(せい) 水に属す
井の八星は南方(なんばう)第一(だいいち)の宿(しゆく)也/明(めい)大(だい)
なれは封侯(ほうこう)国(くに)を建(たつ)る色(いろ)をうしなふ
時は災(わざは)ひはなはだし
○遇寝宿(ぐうしんしゆく)といふ神事(しんじ)造作(ざうさく)井掘(ゐほり)
種(たね)まきによし貧者(ひんじや)に物を施(ほどこ)せば
よき報(むくい)あり衣をたつはわろし
○此星にあたりて生るゝ人は妻(さい)
子(し)に縁(えん)うすし然れとも老(おい)にい
たりては万(よろづ)心のまゝにて仕合(しあはせ)なほ
るべし信心(しん〴〵)してよし
【左丁頭書】
【挿絵】
【星五ッ結ぶ(たまおのぼし)の図】鬼(き) 木に属す
鬼宿五星/明(めい)大(だい)なれば五穀(ごこく)よく
登(みの)るくらければ人民(じんみん)和せず動(うご)
けば病(やまひ)流行(りうかう)して人(ひと)多(おほ)く死(し)す
【右丁本文】
○油(あぶら)なしの燈火(ともしび)の法
一 乳香(にうかう) 硫黄(いわう) 松脂(まつやに) 乾漆(かんしつ) 《割書:各一両|》
黒まめの粉《割書:四両|》焔硝(えんしやう)《割書:二匁|》
右うるしにて◯これほどづゝに丸(まろ)め鉄板(てつはん)
の上にてともすべし
○早(はや)にべの方
一 鹿角(ろくかく)の粉(こ) おもとの葉《割書:火にてやき|角の三分一》 膠(にかは)
右一所にねり合(あは)せ弓(ゆみ)にても何にてもつぐべし
朝(あさ)つげば昼(ひる)用(よう)にたつなり
○冬(ふゆ)茄子(なすび)をならする法
一 苗(なへ)のうちより根(ね)に膠(にかは)をおき花(はな)のさく時は
ひとしほしげく置花さきたらば摘(つみ)とり〳〵
して咲(さか)せず九月より四方(しはう)を石(いし)にてかこひ
【左丁本文】
根(ね)へ馬糞(ばふん)を沢山(たくさん)におき南(みなみ)の方へ口を明(あけ)て
朝(あさ)より昼(ひる)までの日をあてゝ八ッ時分(じぶん)よりの
日をあてずかくの如(ごと)くすれば十月の
ころより花(はな)をもち霜(しも)月へかけて実(みの)る也
○炭(すみ)一ッにて終日(しうじつ)きえぬ煙草(たばこ)の火
一 椿(つばき)の木を炭(すみ)ほどに切(きり)干(ほし)かわかし灰(はひ)の中に
うづみおきさて犬蓼(いぬたで)を黒焼(くろやき)にして其木の
うへにかけ小き火をそのくろやきの灰(はひ)の上に
おくべし如此(かくのごとく)すれば自然(しぜん)と火うつりて
一日火をもつなり
○紙(かみ)に血(ち)の付たるをおとす方
一 紙(かみ)に血の付たるを落(おと)すには生姜(しやうが)をう
すくへぎて血(ち)のつきたる上におくべし
【枠外丁数】卅六