翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 21

ページ: 21

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【右丁頭書】 ○争論(さうろん)宿といふ万事(ばんじ)大によし 富貴(ふうき)を主(つかさど)る星なり社参(しやさん)仏参(ぶつさん) 袴着(はかまぎ)隠居初(いんきよはじめ)宮建(みやたて)家蔵(いへくら)たて 井掘(ゐほり)竈(かま)ぬり万(よろづ)よし但し婚礼(こんれい) にはいむべし西(にし)の方へゆくべからず ○此星に生るゝ人はわかき時は 辛労(しんらう)あれども老(おい)て大によし 【星八ッ結ぶ(ぬりこぼし)の図】柳(りう) 火に属す 柳の八星明らかなれば人民(にんみん)酒(しゆ) 食(し)をゆたかにす色(いろ)をうしなへば 凶年(きようねん)三年をまたず五穀(ごこく)大にたかし ○財宝(ざいほう)宿と云/決断事(けつだんごと)悪(あく)を除(のぞ) くに用ゆべし杣(そま)を入るもよし造(ざう) 作(さく)葬礼(さうれい)衣服(いふく)をたち和合(わがう)する 事にはわろし ○此星に生るゝ人は一生(いつしやう)福禄(ふくろく)を 【左丁頭書】 保(たも)つといへども人とあらそふ事 おほしよく〳〵つゝしむべし 【星六ッ結ぶ(ほとおりぼし)の図】星(せい) 水に属す 星の七星/明(めい)大(だい)なれば王道(わうだう)さかん なりくらければ賢良(けんりやう)望(のぞみ)をうしなふ 色(いろ)をうしなへば后妃(こうひ)難(なん)あり ○諂曲(てんきよく)宿といふ馬乗初(むまのりぞめ)厩造(むまやつく)り 薬(くすり)を飲(のみ)そむるは宜し婚礼(こんれい)葬礼(さうれい) 衣服(いふく)をたち五穀(ごこく)のたねまくには 用(もち)ゆべからず ○此星(このほし)にあたりて生るゝ人は福(さいはひ) おほく望(のそみ)事かなふなり然れども 老年(らうねん)にいたりて心労(しんらう)おほし 【星六ッ結ぶ(ちりこぼし)の図】張(ちやう) 水に属す 張の六星明大なれば国家(こくか)壮(さかん)に 【右丁本文】 【挿絵】 生姜(しやうが)をひたと取(とり)かゆれば血いつとなく落(おつ)る  ○沈金(ちんきん)ぼりの法 一 塗物(ぬりもの)には小刀(こがたな)すべりて立(たち)がたきものなり是 を彫(ほ)るには鼠(ねずみ)の歯(は)を小刀(こがたな)に代(かへ)て用(もち)ゆべし いかやうの細(こまか)なる画(ゑ)にてもおもふまゝにほら るゝものなり 【左丁本文】  ○金(きん)しづめやう  一 彫(ほり)たる所へ金(きん)をしづめ入るゝ法/漆(うるし)をほり たる上にぬりよく拭(ぬぐ)ひとりて金箔(きんはく)金ふん をいれそのゝち角粉(つのこ)にてみがくべし漆(うるし)の 光沢(つや)を出さんとおもふ時はすりうるしにて つやを出すべし金箔(きんはく)はこまかにして指(ゆび)にて すりこむなり  ○鼈甲(べつかう)をつぐ法 一 鼈甲(べつかう)の折(をれ)たるをつぐには両方(りやうはう)よりをれ めをしかと削(けづ)り合(あは)せさて両方(りやうはう)とも上につけ 木/二枚(にまい)ヅヽあてゝくゝり置《割書:竹の皮にて巻|包むもよし》はさみ 金(がね)をよく焼(やき)てつけ木の上よりはさむべし 火気(くわき)とほればつがるゝ也 【枠外丁数】卅七