翻刻
【右丁頭書】
【星四結ぶ(みつかけぼし)の図】軫(しん) 《割書:水に属す|右七宿南方に在》
軫(しん)の四星(しせい)明かなれば天下(てんか)さかんにて
万民(ばんみん)易(やす)く四海(しかい)王化(わうくわ)に帰(き)し康寧(かうねい)
なりと云
○巨福(こふく)宿といふ上棟(むねあげ)厩造(むまやづくり)橋掛(はしか)け
井堀(ゐほり)嫁娶(よめどり)社参(しやさん)隠居(いんきよ)はじめ入学(にふがく)
衣服(いふく)をたつによし急(きふ)のことに用(もち)
ひてよし北(きた)に向(むか)ひてゆくはわろし
○此星(このほし)にあたりて生るゝ人は福有(ふくいう)
なり老(おい)てます〳〵仕合(しあはせ)よし
紙細工(かみさいく)の仕(し)やう
○屏風(べうぶ)の張(はり)やう
先(まづ)釘(くぎ)をしめて継紙(つぎがみ)にてはる
四隅(よすみ)には初(はじめ)に板(いた)を入るかまたは
【左丁頭書】
水ばりをすべし張(はり)をはりて
水をうつべし次(つぎ)にみのをかくる
骨(ほね)ごとに粘(のり)をつくべし次にみ
のおさへをして端(はし)をたちきり
蝶(てう)つがひをすべし板(いた)を間(あひだ)に
はさむなり厚(あつ)さ一分 余(よ)蝶(てう)つ
がひの紙(かみ)はあつき一重(ひとへ)よしその
上を合せ紙(がみ)にてはる是をくるみ
をかくるといふはりて切(きり)次(つぎ)に浮(うけ)
ばりをする耳(みゝ)ばかりにのりを
つけ骨(ほね)にはつけずうけばりの
上に表張(うはばり)をすべし下の一段を
はりて屏風(べうふ)をさかさまに立
てはるなり後(のち)に上をはるこれ
にて裏表(うらおもて)六へんなり裏(うら)はうけ
ばりの上一二へんはりて粉地(ふんぢ)を
すべし
【右丁本文】
呼(よび)かくるに左(ひだり)より見かへるは男子(なんし)右(みぎ)より見かへる
は女子(によし)と知るべし又/婦人(ふじん)厠(かはや)へゆく時/夫(をつと)後(うしろ)より
よびかくるに見かへる時右のごとく左右(さいう)を以(もつ)て
男女(なんによ)を知(し)る又/乳房(ちぶさ)にかたまりあるに左にある
は男子(なんし)右にあるは女子(によし)とする也/尤(もつとも)秘事(ひじ)也
【挿絵】
【左丁本文】
○子(こ)をまうくる法
一 婦人(ふじん)経水(けいすい)たえて後(のち)一日三日五日めに
夜半(やはん)の後やどるを男(をとこ)とすかならず命(いのち)長(なか)く
して智(ち)さとく経水(けいすゐ)の後二日四日六日めに
やとるを女とす六日を過てはやどらぬ也
○煤(すゝ)をとく法
一 すゝをとくには水に酒(さけ)をさしとけば能(よく)
まじる也又/茶(ちや)にてとくもよし
○蛇(へび)のまとひたるをおとす法
一 尾(を)のさき弍寸上を小刀(こがたな)か瀬戸物(せともの)の破(われ)にて
切さき疵口(きずぐち)へ胡椒(こしやう)を入るべし忽(たちまち)とける也
○寒中(かんちう)さむからざる法
一 雄黄(をわう) 赤石脂(しやくせきじ) 丹(たん) 乾姜(かんきよう) 松香(しようかう)
【枠外丁数】卅九