翻刻
【右丁頭書】
○粉地(ふんぢ)の方 胡粉(ごふん)《割書:百目|》墨《割書:一匁|》
《割書:五分|》右 細末(さいまつ)にし水にてねり粘(のり)
をくはへて引べし次に海蘿(ふのり)に
墨(すみ)を加(くは)へてかたをおくべし
○蝶(てう)つがひ寸法 五尺(ごしやく)の屏風(へうぶ)
ならば上下を五寸にして中(なか)を
四ッにわるおよそ六 尾(つがひ)なり大
小によりて又/異(こと)なり
○縁(へり)つけやう 竪縁(たてべり)を付て
横(よこ)を端(はし)まで通(とほ)すなりまた
切合(きりあはせ)にしたるもよし
○縁(へり)寸法 高さ五六尺の
時は縁(へり)のひろさ一寸七八分 但(たゝ)し
子縁(こべり)ともなり子縁(こへり)は二分半三
分までなり高(たか)さ三四尺には
縁一寸四五分 横(よこ)三尺高さ八
九尺の時は二寸七八分なり
【左丁頭書】
○屏風(べうぶ)押絵(おしゑ) 先(まづ)上下を定(さだ)む
るには押絵(おしゑ)の紙(かみ)を屏風(べうぶ)の一 間(ま)
縁(ふち)より内にて一方によせて
余(あま)る所を三ッにわりて上二ッ
下一ッと定(さだ)む但(たゞし)上の十分一を
下に加(くは)ふべし横(よこ)の寸法は脇(わき)によ
せてあまる所を三ッにわりて
上二ッ下一右ッと定(さだ)む但上の十分
一を下に加ふべし横(よこ)の寸法は脇(わき)に
よせてあまる所を二ッにし左右
にもちゆ又 両(りやう)の端(はし)の一 枚(まい)は入おぜ
の方を他(た)と同寸(どうすん)にして竪縁(たてべり)の
方を狭(せま)くするなり
○色紙(しきし)短尺(たんざく)絵押(ゑおし)やう
先(まづ)冠(かふり)を定め次(つぎ)に履(くつ)をさだむ
左右を見合(みあは)せておす也これを
角(かく)といふ四方(しはう)の角(すみ)を定むると
【右丁本文】
右/五味(ごみ)等分(とうぶん)に細末(さいまつ)して桐(きり)の子(み)の大さに丸じ
毎日(まいにち)十/粒(りう)ヅヽ酒にて飲(のむ)べし尤(もつとも)十日ほどの間
服(ふく)すれは身(み)あかくなるなりそれより煖(あたゝ)かに
なりて雪(ゆき)の中を裸(はだか)にてゆくにも寒き事なし
○夏(なつ)綿入(わたいれ)を着(き)て暑(あつ)からぬ法
一 雌黄(しわう) 白石脂(はくせきじ)《割書:二味水|飛して》 丹(たん) 礠石(じしやく) 白松香(はくしようこう)
各(おの〳〵)等分(とうぶん)人の乳(ち)と蜜(みつ)とにて桐子(きりのみ)の大さに
丸じ毎日(まいにち)十/粒(りう)ヅヽ服(ふく)すれば十日が間に身(み)
ひやゝかになり炎天(えんてん)に綿入(わたいれ)二ッ三ッ着(ちやく)しても
暑(あつ)きことなし
○泥鰌(どぢやう)を袋(ふくろ)に入て一日/死(しな)ざる法
一 とぢやうを布(ぬの)につゝみ白豆(しろまめ)四五/粒(りう)と一所(いつしよ)に
入て水ををり〳〵沃(そゝ)げば六七/里(り)ほどの道(みち)を行(ゆく)
【左丁本文】
【挿絵】
にも死(し)することなし
○水に溺(おぼ)たる人を抱(いだ)き上る法
一 水におぼれたる人を救(すく)ふ時/前(まへ)より抱(いだ)くべ
からず抓(つか)みいくときは二人/共(とも)に沈(しづ)みはつべし
後(うしろ)より抱(いだ)きてすくふべし
【枠外丁数】四十