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広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 26

ページ: 26

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【右丁頭書】 の通(とほり)よりうらの方へ引かへし風(ふう) 帯(たい)をつけ乾(かわか)し置又 裏(うら)よりう すく水を引 板(いた)の上にてしはなき やうにかわきたる刷毛(はけ)にてよく なで四方(しはう)にのりをつけ假張(かりばり)に かけ四五日を経(へ)てはなして両 端をたちきり鬼薏苡(おにづすだま)【注】にて うらをすり後に軸(ぢく)と標木(ひやうもく)を つけて金具(かなぐ)をうち緒(を)を付る きぬ表具(へうぐ)の時は両端(りやうはし)を折返(をりかへ)し て後 惣裏(さううら)をうつなり◦さげ 風袋(ふうたい)は一 文字(もんじ)と同色(どうしよく)なり 付風袋(つけふうたい)は中縁(ちうへり)と同色なり ○腐粘(くされのり)のつくり様 冬月 雪(ゆき)を取て水とし醤麩(しやうふ)をねり 壷(つぼ)にいれ土中(どちう)に半(なかば)うつみて 日用とす数年(すねん)を経(へ)てもよし 【左丁頭書】 腐(くさ)れ過(すぎ)てつかずは新らしき 粘(のり)を加(くは)ふべし大幅物(たいふくもの)には粘(のり)つ よく小幅(せうふく)にはうすくすべし急(きふ) 用(よう)には麹室(かうじむろ)にいるゝなり ○軸物(ちくもの)巻切(まききり)の方 先(まづ)軸(ぢく)をそぎ切(きり)にして置 奥(おく) の紙の終(をは)る所を矩(かね)の手(て)をよく あはせ折(をり)て折目(をりめ)に粘(のり)をつけて 軸(ぢく)にまきて別(べつ)にもとゆひ紙(かみ)の やうに小く切たる紙(かみ)を以(もつ)て小口(こくち) を堅(かた)く巻付(まきつけ)て軸(ちく)を一方(いつはう)ばかり さし入て口より一分ばかり内 に押(おし)いれて此 軸(ぢく)の小口を目当(めあて) にして切る也又 一方(いつはう)もかくのご とくして何もなき方より軸木(ぢくき) をつき出(だ)し引ぬきてこれに粘(のり) をつけさし入るなり 【右丁本文】  ○井水(ゐのみづ)の濁(にご)るを清(すま)す法 一 雨など降(ふり)て井(ゐど)の水にごりたる時は 大豆(まめ)五十/粒(つぶ)杏仁(きやうにん)五十すりつぶして井の 水へ入るべし早速(さつそく)水すむなり  ○汲(くみ)おきたる水を澄(すま)す法 一 瓶(かめ)に汲(くみ)たる水の濁(にご)れるをすますには 生姜(しやうが)を三ッ四ッ沈(しづ)めおくべしすみやかに 水すむこと妙なり  ○湯茶(ゆちや)なくして渇(かわき)を留(とむ)る法 一 白砂糖(しろざたう)《割書:四十匁|》白伏苓(はくぶくりやう)《割書:三十匁|》薄荷(はくか)《割書:四十匁|》   甘草(かんざう)《割書:十匁|》  右/粉(こ)にして棗(なつめ)の大さほどに丸(ぐわん)しおきて貯(たくは) へもつべし一丸(いちぐわん)ヅヽ口中(こうちう)にふくめば数里(すうり)の 【左丁本文】  道を急(いそ)ぎゆきても渇(かわ)く事なし  ○炎暑(あつさ)の時/煮(に)たる物を貯(たくはふ)る法 一 口(くち)の広(ひろ)き瓶(かめ)の類(るい)にわら灰(ばひ)を底(そこ)にしき 煮(に)たる物を椀(わん)の類にいれたるまゝその上に おき瓶(かめ)の口を小(ちいさ)き布団(ふとん)の類(るい)にて葢(おほ)ひ その上に瓦(かはら)を壓(おもし)にして風(かぜ)のあたらぬやう 【挿絵】 【枠外丁数】四十二 【注 鬼数珠玉、ヨクイニン、ハトムギ】