翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 28

ページ: 28

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【右丁頭書】 いれて手(て)をとゞめずかきまぜ 膠(にかは)のとけたる時みやうばんの粉を いれてかきまぜひやして後(のち)刷(は) 毛(け)にて唐紙(たうし)に引べしぬれたる 時そのまゝ裏(うら)の耳(みゝ)にのりを付 假張(かりばり)にはり付中に風を吹(ふき)入 たるもよし○唐紙(たうし)一/枚(まい)に水 【挿絵・唐紙の裏打ち作業ヵ】 【左丁頭書】 一/合(がふ)のつもり紙(かみ)おほくは七/勺(しやく)屏(べう) 風(ぶ)には五/勺(しやく)にてよし絹地(きぬぢ)には水を 三/倍(ばい)にしてよし ○假張(かりばり)の方  膠地(にかはぢ)をしたる 唐紙(たうし)の表(おもて)に水を引てかへして 裏(うら)のまわりに粘(のり)をつけ又その 真中(まんなか)に水を引て両手(りやうて)にてお こしかりばりに押(おし)つけ水はけに てなでつけはるなり但(たゞし)紙(かみ)を 少し切て裏紙(うらかみ)の終(をはり)のた【左ヵ】の竪(たて)の 端(はし)につけ置てへぐ時にこれ より箆(へら)をいるゝなり張(はり)て後に はり切(きる)る事あり心をつくべし ○煤(すゝ)のぬきやう  蕎麦稭(そばがら)を せんじその汁をさましおき表(へう) 具(ぐ)をとりて板(いた)の上にひろげ置 その上に又/外(ほか)の紙(かみ)をへだてゝはけ 【右丁本文】 又/瓜(うり)茄子(なすび)は一度(ひとたび)干(ほ)し染物(そめもの)屋の淋退灰(あくのたれかす)に 埋(うづ)みおくべし用る時/米泔水(しろみづ)に漬(ひた)せば生(なま)の ことくなりて味(あぢ)かはらず  ○西瓜(すいくわ)甜瓜(まくはうり)を水なくして冷(ひや)す法  一 西瓜(すいくわ)甜瓜(まくわ)ともに指(ゆび)の爪(つめ)にて処々(ところ〴〵)掻破(かきやふ)り 日中(につちう)に日(ひ)にあてあつくなりたる時/陰(かげ)処に取(とり) 入(い)れ能々(よく〳〵)さまして喰(く)ふべし冷(ひやゝ)かなる事 氷(こほり)のごとし  ○瓜(うり)茄子(なすび)の粕漬(かすづけ)青(あを)くして貯(たくはふ)る法 一 瓜(うり)茄子(なすび)のかけめ壱貫目に塩(しほ)五百匁/粕(かす)に 入れてかきまぜ銭(ぜに)五十文をならべたる上に 右の粕(かす)を入れ瓜(うり)茄子(なすび)を入れ又其うへに 銭(ぜに)五十文ならべかくの如(ごと)くして十日/過(すぎ)て銭を  【左丁本文】 取出し粕(かす)を替(かへ)て別(べつ)の壺(つぼ)にいれ貯(たくは)ふべし 久しくおきても青(あを)きこと浅漬(あさづけ)のごとし また茄子(なすび)は浅漬(あさづけ)にても塩(しほ)強(つよ)ければ赤(あか)くなり 易(やす)きもの也其時は水を塩(しほ)に合(あは)せいれて銭(ぜに) を入置べし青(あを)き事妙なり但(たゞ)し銭は鍋(なべ) がねの銭(ぜに)をば入まじきなり  ○茶(ちや)を久しく貯(たくはふ)る法 一 茶壺(ちやつぼ)の底(そこ)にわら灰(ばひ)を敷(しき)茶を紙(かみ)に包(つゝ) みて灰(はひ)の上に詰(つ)め壺(つぼ)の葢(ふた)をよく〳〵封(ふう)じ たくはふべし茶の湿気(しつけ)自然(しぜん)に灰(はひ)にうつり て炒(いる)ことなけれども味(あぢ)尤(もつとも)よし或(あるは)は灰(はひ)の 代(かはり)に炭粉(すみのこ)をしくもよし  ○蜜漬(みつづけ)の菓子(くわし)の味(あぢ)を直(なほ)す法 【枠外丁数】四十四