翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 29

ページ: 29

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【右丁頭書】 にてぱつ〳〵と五六/度(ど)かけて 乾(かわか)し置べし煤(すゝ)ぬくるなり ○書画(しよぐわ)の破(やぶれ)をつくろふ法 板(いた)の上に別(べつ)の紙(かみ)を本紙(ほんし)より巾(はゞ) を広(ひろ)くして置水を引てよく 板(いた)になでつけその上に本紙(ほんし)を表(おもて) を下にしてのせ又はけにて水を 引よくしはなきやうになでつけ うら打あらばよくしめりたる 時/裏打(うらうち)の紙(かみ)を静(しづか)に取さり 本紙(ほんし)のやぶれかけたる所を類紙(るいし) に粘(のり)をつけてつくろひ折目(をりめ) あらば紙(かみ)をほそくたちて粘(のり)を つけてあつべしこれをかすがひ といふさて新にうら打して乾(かわか) しおき乾(かわ)きたる時/板(いた)の上にのせ 裏(うら)にはけにて水を引しめり 【左丁頭書】 わたりたる時しはなきやうになで つけ四方(しはう)のはしに粘(のり)をつけ假張(かりばり) にはり付/乾(かわか)すべし ○渋紙(しぶかみ)の仕(し)やう 上と下とは全紙(ぜんし)を用ゆこれを 先(まづ)えらびつぎ又中に用る紙(かみ)は半(はん) 切にてもよし長くつぎて巻(まき)おく べしさて生渋(きしぶ)に焼(やき)ふのりを加(くは) へ水を少し入て用ゆうすき渋(しぶ) には水をくはへず作る時は板敷(いたじき) の上に四方に紙(かみ)よりをはり四所(よところ) に釘(くぎ)を打て先(まづ)水(みづ)を板(いた)にひき 全紙(ぜんし)をひろげつぎめにしぶ粘(のり) をひきてつぎひろげ紙(かみ)よりの 上より外へ二寸あまり出し扨(さて) 二へんめは其上におくべき紙(かみ)の巾(はゞ) ほどしぶを引つぎ紙(かみ)をかたはし 【右丁本文】 【挿絵】 一 蜜漬(みつづけ)の菓子(くわし)味(あぢ)わろくなりたるは壺(つぼ)にいれ たるまゝ湿(しめ)りたる砂の中に埋(うづ)みおくべし 味(あぢは)ひ奇妙(きめう)になほるなり秘法なり  ○破(わら)ずして鶏卵(たまご)の善悪(よしあし)を知る法 一 手桶(てをけ)に水をいれたる中に卵(たまご)をうかめて 【左丁本文】 試(こゝろ)むべし中の損(そん)じたるは浮(う)き全(まつた)きは沈(しづ)む なり是(これ)速妙(そくめう)の法なり  ○汗臭(あせくさ)きを去る匂(にほ)ひ袋(ぶくろ) 一 丁香(てうかう)《割書:一両|》 一 山椒(さんしやう)《割書:六十粒|》 右二味きざみ絹(きぬ)の袋(ふくろ)に入れて懐中(くわいちう)すべし 汗臭(あせくさ)き香(か)をさる奇方(きはう)なり  ○闇夜(やみよ)に五町/四方(しはう)の人足(ひとあし)をきく法 一 これは匍匐(はらば)ひて耳(みゝ)を地(ち)に附(つけ)よく〳〵 心を静(しづ)めてきくなり五町/四方(しはう)の人足(ひとあし)は かならず響(ひゞ)くもの也/昔(むかし)上手(じやうず)の忍(しの)びの者(もの) の伝(でん)なり疑(うたが)ふべからず  ○早糊(はやのり)の法 一はぜ《割書:籾(もみ)の炒(いり)|たるを云》少しあぶりて粉(こ)となし紙袋(かみぶくろ) 【枠外丁数】四十五