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コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 30

ページ: 30

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【右丁頭書】 【挿絵】 よりひろげ刷毛(はけ)を用ひてその 上にしぶを引ずして能々(よく〳〵)すり つけ白(しろ)き所とふくれとのなき様 にとくとおもひ合ふ時また次(つぎ)に うつる摺(すり)つけやう何べんにても同 じくよく〳〵すりつけてよし 三べん四へんも同前(どうぜん)也 紙(かう)よりの 外へも内と同じくしぶを引(ひき)て右 【左丁頭書】 のごとくに合せ四へんめ右の如く して紙捻(かうより)より外四 枚(まい)よく思ひ あひたるを其上に渋(しぶ)をひきて 紙(かう)よりを下より上にあげて紙(かう) よりの外を内に返(かへ)して能(よく)すり つけさて又 紙(かみ)を上に一へんはり 付る事右のごとくして是(これ)も 端(はし)を少しあまし釘(くぎ)をぬき 惣(そう)やう打返(うちかへ)して端(はし)のあまり たる紙(かみ)に渋(しぶ)を引 表(おもて)に返(かへ)して よくすりつけ惣(そう)やうの上に古(ふる)き しぶ紙(かみ)をひろげよく踏(ふみ)つけて 後日にほすべし乾(かわ)きて後(のち)又 薄(うす) しぶ二三べん引て毎度(まいど)ほすべし 勿論(もちろん)表裏(おもてうら)一度(いちど)にひくべからず 先(まづ)表(おもて)をほして後かわきて裏(うら)に ひくべし 【右丁本文】 に入おきて懐中(くわいちう)すべし用(よう)の時水にてとけば すぐに糊(のり)となる也又しやうふ糊(のり)を乾(ほ)して 粉(こ)となしおくもよし  ○箱(はこ)の類(るい)見事に色(いろ)付(つく)る方 一 鉄漿(おはぐろ)と石灰(いしばひ)とよきほどに見合せあはせ むらなく箱(はこ)に引(ひき)よく干(ほし)て後すり落(おと)し 油をつけて紙にてすれば光沢(つや)出て尤(もつとも) 見事になるなり  ○黒柿(くろがき)のこしらへやう 一 常(つね)の柿木(かきのき)を生木(なまき)の時/潺湲(せゝなぎ)へ漬(つけ)ておき 久くして引揚(ひきあぐ)れば泥(どろ)の色(いろ)しみて黒柿(くろがき) となるなり  ○屋上(やね)に毛虫(けむし)のわくを除(のぞ)く法 【左丁本文】 一 屋根(やね)うらに毛虫(けむし)多(おほ)くわくを除(のぞ)くには 荒海布(あらめ)を煎(せん)じ其/汁(しる)を藁箒(わらばうき)につけて やねうらをはくべし虫(むし)悉(こと〴〵)く死(し)しておち跡(あと) に再(ふたゝ)びわかぬり又/鱣(うなぎ)をやく煙(けふり)をあつ れば毛虫(けむし)皆(みな)死(し)して落(おつ)るなり  ○湯風呂(ゆぶろ)水船(みづふね)等のもるを止(とむ)る法 一 酒(さけ)の糟(かす)を入れたる香物(かうのもの)の漬(つけ)がらいか にも古(ふる)きに銑屑(せんくず)をねりまぜしくひにかふ べし能(よく)干(ほし)て後水を入れば永代(えいたい)もらず  ○紙(かみ)を継(つぎ)で永代/離(はな)れぬ法 一 曼朱沙華(まんしゆしやけ)《割書:俗にしびと花又|きつね花ともいふ》の根(ね)をすりつぶし これにて紙(かみ)をつげばいかやうにしてもはなるゝ 事なし奇妙(きめう)なり 【枠外丁数】四十六