翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 32

ページ: 32

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【右丁頭書】 灰墨(はいずみ)二十匁 白蝋(びやくらう)六匁 蜜陀僧(みつだそう) 六匁 滑石(くわつせき)六匁右 鍋(なへ)にいれ煎(せん)じ たてあたゝかなる内に引なり ○青漆(せいしつ)は青黛(せいたい)壱両半きわ う半両 墨(すみ)をすりて少し入れ きぬにつゝみ豆(まめ)のこにいれふり 出すなり油(あふら)より前(まへ)にひくべし ○あかり障子(しやうじ)をはるには紙(かみ)の たけをよき程(ほど)に切合せたるを おほくつぎて後(のち)その紙に普(あまね)く 水をざつと引まきてしめり合 せ障子(しやうじ)ぼねにのりをひきて 右の紙(かみ)をその上にひろげ一 枚(まい) だけを張(はり)て又 段々(だん〳〵)右の如(ごと)く はるなり障子(しやうじ)をはるには 下に障子(しやうじ)をおきてはるべし ○雨(あめ)のかゝる蝋障子(らうしやうじ)には蝋(らう)を 【左丁頭書】 用(もち)ひずこんにやくのりを引べし 損(そん)じがたくして雨(あめ)をふせぎ色 かはらず ○腰張(こしばり)の仕やうはふのりをう すくこしらへてそろへたるみなと 紙(かみ)によくつけて下よりはる也 左より右へはりて左の方下に なるやうにはり下のつぎめ一所 にならざるやうにすべし ○火鉢(ひばち)など瓦器(ぐわき)を紙にて はるには大豆(だいづ)の煮汁(にしる)のあめの ごとくなるをのりに用ひ紙を もみてはるべしつねの糊(のり)にては はなれやすし ○紙帳(しちやう)を造(つく)る法 紙を二方(にはう) の端(はし)の出るやうに筋(すじ)かひに羽重(はがさね) にして粘をつけ紙帳の広(ひろ)さを 【右丁本文】 入れそのまゝ土器(かはらけ)をとり上てふり合(あは)せ茶(ちや) 碗(わん)に水(みづ)を入れたる中へ錫(すゞ)水銀(みづかね)をうつし入れ さて水をすて錫(すゞ)と水銀(みづかね)をよく〳〵搗(つき)合せ ねれたる時/香箱(かうばこ)などに入置これをもつて とげは光(ひかり)出来りて美(うるは)しくなるなり  ○釘貫(くぎぬき)なくして釘(くぎ)をぬく法 一 釘(くぎ)のかしらを小刀(こがたな)にても何にても持(もち)て 少しおこしかけおき手巾(てぬぐひ)を濡(ぬら)してまとひ 付すなほに引ぬくべし心安くぬける也  ○ちやんの方 一 水中(すいちう)に用る諸具(しよぐ)はちやんを塗(ぬら)ざれば 朽(くち)損(そん)じ或(あるひ)は水もりて用に立(たち)がたし其方  松脂(まつやに)壱升 胡麻油(ごまあぶら)壱合これは固(かた)き物に 【左丁本文】 【挿絵】 ぬるちやん也それよりは油(あぶら)を一合まし二合 ましほどにしてよきほどに煉合(ねりあは)すべし  ○絵絹(ゑぎぬ)に物(もの)書損(かきそん)じたるをぬく法 一 絵絹にものかき損じたる時は大根(だいこん)をおろし て絵(ゑ)また書(しよ)にても書損(かきそん)じたる処を摺(す)るべし こと〴〵く落(おつ)ること妙なり 【枠外丁数】四十八