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広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 34

ページ: 34

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【右丁頭書】 る時にじりゆがまぬやうにす べし ○唐本(たうほん)に裏打(うらうち)する法 先(まづ)うら打の紙(かみ)を板(いた)の上にひろ け醤麩粘(しやうふのり)をうすくときたるを 一面(いちめん)に刷毛(はけ)にて引その上へ本紙(ほんがみ) を一枚 表(おもて)を上にしてひろげ 真中(まんなか)より乾(かわ)きたる刷毛(はけ)をおろし 両方(りやうはう)へしはなきやうになで付 べし又その上へうら打紙(うちがみ)を重(かさ) ね粘(のり)をひき右のごとく本紙 をひろげてなで付べし二十 枚(まい)も 三十 枚(まい)もかさねて後(のち)一枚づゝ うら打紙の端(はし)をとりて棹(さを)又 はほそ引(びき)を引(ひつ)はりたるにかけ て乾(かわか)すべしよく乾きて後(のち)小口(こぐち) を折て石盤(せきばん)にて打べし 【左丁頭書】 ○唐本(たうほん)はおほく巻末(くわんまつ)に破(やぶ)れ たる紙(かみ)を用るゆゑにやぶれ損(そん)じ てちるものおほし初に海蘿(ふのり)汁 のうすきを以て端(はし)をつけ置 べしすべて唐本(たうほん)をつくらふに はふのりを用ゆべし ○唐紙(たうし)をうつ法 紙(かみ)百 張(ちやう)を 一重(いちぢう)にすべし張(ちやう)ごとにぬれたる 紙(かみ)を一枚上にかさね十一枚づゝ 段々(だん〳〵)にかさねあげ百十張を一 かさねにし直(すぐ)なる板の上に置 又上にも直(すぐ)なる板(いた)をおき石を おもりにおけば一時の間をへて 上下ひとしくしめりあふ時 石盤(せきばん) にてかたはしより念(ねん)を入二三 百ほどうつさて右の内 半分(はんぶん)を 日にほし残(のこ)りたるしめり紙(かみ)と 【右丁本文】 あくれば心(こゝろ)易(やす)くあく也又/鋸(のこきり)小刀(こがたな)の類(るい)を もこしらへ同くなめくじりを干付(ほしつけ)て用(もちゐ)れ ばいかなる磁器(やきもの)にても切るゝなり  ○鉄(てつ)かな物に錆色(さびいろ)をつくる法 一 鉄(てつ)のかなもの鍔類(つばるい)に錆色(さびいろ)をつくるには 栗土(くりつち)をつけて遠火(とほび)にてやくべし如斯(かくのごとく) 三五度すればよきさび色(いろ)になるなり  ○書物(しよもつ)の表紙(へうし)に引(ひく)どうさの方 一 表紙(へうし)或は敷(しき)ぶすま等に引てよきどうさは 葛粉(くづのこ)二合を水一升にてねりて葛糊(くずのり)にし て引べし又方 ところてんを水に入わかしとらかして引(ひく)べし 若(もし)ところてんなき時はかんてんを沸(わか)して引 【左丁本文】 べし絹(きぬ)にひけばつやありて一段よし絵絹(ゑぎぬ) のどうさにもよし  ○摸様紙子(もやうがみこ)の法 一 大高檀紙(おほたかだんし)にて作(つく)るをよしとす其外は 奉書(ほうしよ)西(にし)の内(うち)にてもたけ長(なが)き紙(かみ)よろしそれを 【挿絵】 【枠外丁数】五十