翻刻
【右丁頭書】
物事長びきて埒のあかぬ事有
ば此日より事をはじむべからす
たゞ人と共にせず自分ばかり
する事は行ひてもよし万づに
ひかへめにして信心すべし
○右にいへるは概略(あらまし)なり星(ほし)の
黒白(くろしろ)に心をつけて其事を
考(かんが)へ判断(はんだん)して行ふべし
○十二/運(うん)くりやう
【よこ十三・たて六の升目の図】
金性 木性 水性 火性 土性
長(ちやう) 四月 十月 七月 正月 七月
沐(もく) 五 十一 八 二 八
官(くわん) 六 十二 九 三 九
臨(りん) 七 正 十 四 十
【左丁頭書】
帝(てい) 八 二 十一 五 十一
衰(すゐ) 九 三 十二 六 十二
病(びやう) 十 四 正 七 正
死(し) 十一 五 二 八 二
墓(ぼ) 十二 六 三 九 三
絶(ぜつ) 正 七 四 十 四
胎(たい) 二 八 五 十一 五
養(やう) 三月 九月 六月 十二月 六月
右十二/運(うん)の図(づ)は産(うま)れ月にて
善悪(ぜんあく)を考(かんがふ)る事なりくりやうは
たとへば金性(かねしやう)の人にて四月の産(うまれ)
ならば金(かね)の処(ところ)を緯(よこ)に見て四月の
所を見それより経(たて)に見て長(ちやう)の
運(うん)と知(し)りさて下(しも)の長(ちやう)の所を読むべし
【右丁本文】
○小き蜜柑(みかん)を大にする法
一 蜜柑(みかん)のはじめ実(みの)る時/半分(はんぶん)ほど取て半
分を木(き)にのこしおけば残(のこ)りたる蜜柑(みかん)大に
なり色(いろ)紅(くれなゐ)にして味(あぢ)きはめてよし
○竹(たけ)の根(ね)のはびこるを防(ふせ)ぐ法
一 皁莢刺(さうけうし)【「サイカチノハリ」左ルビ】をあつめて土中(どちう)に埋(うづ)むべしよく
竹根(たけのね)をさへぎり留(とむ)る也又/油麻梗(ごまがら)をうづむ
るもよし
○足(あし)の疲(つか)れたるをかろくする法
一 旅(たび)にて足つかれたる時は塩(しほ)を口にてかみ足の
うらにぬり火にてあぶるべし又/細(ほそ)き物にて
両(りやう)の股(もゝ)をかたくむすぶべし足/軽(かろ)くなる但(たゞ)し
洗足(せんそく)して後も塩(しほ)をぬりてあぶるべし足つかれず
【左丁本文】
○薫物(たきもの)の方(ほう)品々(しな〴〵)
一 梅花(ばいくわ)《割書:春|》 沈香(ぢんかう)《割書:四両|》 丁香(てうかう)《割書:二両|》
甲香(かいかう)《割書:二分|》 甘松(かんしよう)《割書:二朱|》 麝香(じやかう)《割書:|二朱》
一 荷葉(かえう)《割書:|夏》 沈(ぢん)香《割書:七両|》 甘松(かんしよう)《割書:一分|》
丁(てう)香《割書:二両|》 藿(くわく)香《割書:一分二朱|》 白檀(びやくだん)《割書:一分三朱|》
【枠外丁数】廿一