翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 7

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【右丁頭書】 の人は芸術(げいじゆつ)秀(ひいで)たるか或は威勢(ゐせい)あ りて人の首領(かしら)となるべし 【○の中に「官」】《割書:くわん|》 此運にあたる月の生れは夫婦(ふうふ)中 天理(てんり)にかなひむつましくいのち長し 威勢(ゐせい)つよくよき子をまうけ 方々より縁(えん)を求(もとむ)る人多かるべし しかれども重縁(ぢうえん)の親類(しんるい)にあらざ れば縁談(えんだん)すべからず ○この運(うん)の人は兄弟/国(くに)をへだ つるか又/海川(うみかは)をへだてゝ住居(ぢうきよ)す れば中むつましかるべしさなければ 不和(ふわ)にしてわざはひ多し又/火災(くわさい) の難(なん)あり神仏(かみほとけ)に信心(しんじん)すべし 【○の中に「臨」】《割書:りん|》 この運の月のうまれは夫婦中(ふうふなか) むつまじしかれどもたがひに疑(うたが)ひ 【左丁頭書】 隔(へだ)つる心あるべし万(よろづ)をつゝしみて うたがひの心なく夫婦(ふうふ)和合(わがふ)す れば家業(かげふ)さかえ子孫(しそん)繁昌(はんじやう)す べし ○この運(うん)の人は兄弟運つよく 同し家(いへ)に住居(ぢうきよ)し又は近隣(きんりん)に住(すみ)て 徳行(とくかう)をなさば大にさかゆべし 兄弟あらそひねたむ心あるか遠(とほ) くへだてゝすまばわざはひ多(おほ)かる べし 【○の中に「帝」】《割書:てい|》 此運にあたる月のうまれは男(なん) 女(によ)ともに半吉なり男は入壻(いりむこ)など にゆきてよし然れどもやゝもす れば災難(さいなん)きたりて身(み)の害(がい)を なす事おほし心(こゝろ)正(たゞ)しく家業(かげふ)怠(おこたり) なくば末(すへ)繁昌(はんじやう)すべし 【右丁本文】  ○渋糊(しぶのり)の方 一 蕨(かね)の粉(こ)一升/渋(しぶ)八合水六升ばかり入てよし 此(この)渋(しぶ)のりにて物を張(は)ればつよくしてふたゝび 取はなるゝ事なし  ○渋紙(しぶかみ)のこしらへやう 一 右のしぶのりにてこはき刷毛(はけ)にてむらなき やうにして紙を合すべしさて日陰(ひかげ)にて乾(かわか)す がよし日にあつればこはくなりてしなへず能(よく) 乾(かわ)きたる時/二番渋(にばんしぶ)に水を少しくはへて 裏表(うらおもて)よりひくべしかねの粉は食物(しよくもつ)にする さらし粉はわろし  ○柿(かき)のたくはへやう 一 新(あたら)しき柿(かき)の蔕(へた)のまはりを漆(うるし)にてよく 【左丁本文】 【挿絵】 ぬり壺(つぼ)にいれ葢(ふた)をよくしておくべし  ○柿(かき)の年切(としぎり)するを実(みの)らする法 一正月に大なる錐(きり)にて木をもみ鰹節(かつをぶし)を打 こみおくべし年切せずして実をむすぶ こと多し又/渋(しぶ)き柿は灰汁(あく)を根(ね)にそゝげは 翌年(よくねん)より甘(あま)くなる也 【枠外丁数】廿三