翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 8

ページ: 8

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【右丁頭書】 ○この運(うん)の人は兄弟/運(うん)つよし 幼少(ようせう)のうちは中よからず十二三才 より十五六までの内に病(やまひ)あり兄 弟とも養子(やうし)にゆき人の家督(かとく)を つげばことの外/繁昌(はんじやう)する也 【○の中に「衰」】《割書:すゐ|》 この運にあたる月の生れは夫婦(ふうふ) の縁うすく縁(えん)ありても初(はじめ)のえんは 死別(しにわかれ)するか離別(りべつ)するか二三度も かはりて後に定(さだ)まるとかく病(びやう) 身(しん)がちなるべしよく〳〵養生(やうじやう)す べし ○このうんの人は兄弟中よけれ共 とかく仕合(しあはせ)よろしからず浮沈(うきしづみ)たび たびあり物言(ものごと)辛抱(しんぼう)つよく一心(いつしん)に かせがば後々(のち〳〵)は仕合なほるべし 信心(しん〴〵)してよし 【左丁頭書】 【挿絵】 【○の中に「病」】《割書:びやう|》 この運にあたる月の生れは夫婦 の縁(えん)おもはしからず無常気(むじやうき)ざして 発心(ほつしん)出家(しゆつけ)の望(のぞみ)たえず又/妻(さい)を うとみ妻にも疎(うと)まるゝ運なり たがひにむつましくせば末(すゑ)にては よき事あり ○此運の人は男女(なんによ)とも兄弟中 【右丁本文】  ○白ねり酒の方 一 上諸白(じやうもろはく)《割書:壱斗|》餅米(もちごめ)《割書:壱斗|よくむして》 右二品/壺(つぼ)へ入れよく封(ふう)じ置第七日めに 石臼(いしうす)にて挽(ひ)き又七日やすめおけば風味(ふうみ)よし  ○ 塩魚(しほうを)の塩気(しほけ)をぬく法 塩肴(しほさかな)の塩をぬくには木槿(むくげ)の葉(は)とともに 水にひたし半日ほどおけばよくぬけるなり 又上を藁(わら)にて包(つゝ)みて一夜土中にうづみ ておけば塩ぬけて生身(なまみ)のごとし  ○金箔(きんばく)のすゝけたるをあらふ法 一 綿実(わたざね)がらの灰汁(あく)を熱(あつ)くわかして火に かけおきさめざるやうにして刷毛(はけ)にて度々 すり洗(あら)ふべし新(あたら)しくなる事妙なり案(あんず)るに 【左丁本文】 この灰汁(あく)ねあかを洗ふに甚(はなはだ)佳(よ)し布(ぬの)など あらへば雪(ゆき)のごとくなる晒布(さらしぬの)に用ゆべし  ○塗物(ぬりもの)の煤気(すゝけ)とりやう  一 餅米(もちごめ)の藁(わら)の灰汁(あく)を布ぎれにひたし あらへばよく落る水気(すいき)乾(かわ)きたる時油にて ぬぐふべし新(あらた)なるが如し  ○油(あぶら)一合にて一月ともす法 一 浮萍草(うきくさ)《割書:六月土用中に取|》瓦松(ぐわしよう)《割書:瓦のうへに生ずる|杉菜のごとくなる》 《割書:草なりこれも|土用中にとる》遠志(をんし) 黄丹(わうたん) 蛤粉(がふふん)《割書:おの〳〵一両|》 右細末にして油一合の目かたの三分一入れ 燈心(とうしん)を浸(ひた)し火を点(とも)すべし  ○一寸にて一夜ともる蠟燭(らうそく)の法 一 唐蠟(たうろう) 松脂(まつやに) 槐花(くわいくわ)《割書:各一斤|》  浮石(かるいし)《割書:四十目|》 【枠外丁数】廿四