翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 9

ページ: 9

翻刻

【右丁頭書】 睦(むつま)じからず仇敵(あだがたき)のおもひをなして 和合(わがふ)せず兄(あに)の心/正(たゞ)しからぬゆゑ 已下の兄弟も深切気(しんせつげ)なしよく よく慎(つゝし)みてむつましくすべし 【○の中に「死」】《割書:し|》 此うんにあたる月の生(うま)れは夫婦(ふうふ) の縁(えん)うすく死(しに)わかれの悲(かなし)み有 またその身(み)も多病(たびやう)なり養生(やうじやう)し てよしとかくに慈悲(じひ)善根(ぜんごん)をなし て神仏(しんぶつ)をいのらば末(すゑ)さかゆべし ○此運の人は兄弟中あしく心(こゝろ)猛(たけ) くして和合(わがふ)しがたししかし武家(ぶけ)なら ば武芸(ぶげい)其余(そのよ)の家業(かげふ)にても身(み) を惜(をし)まずかせぎとかく力業(ちからわざ)を このみて人に敬(うやま)はるゝなり 【○の中に「墓」】《割書:ぼ|》 此運にあたる月の生れは仲人(なかうど)なし 【左丁頭書】 に夫婦(ふうふ)のやくそくをする事有 然るゆゑにはじめは中むつまし けれども後(のち)にはうとみうとまるゝ 事あり深(ふか)くつゝしまば仕合(しあはせ)よか るべし ○このうんの人は兄弟/運(うん)はよし 家職(かしよく)もしかと定(さだ)まり和合(わがふ)する なりしかしとかく気転(きてん)のきかぬ 性(しやう)にて物事まはりどほき分別(ふんべつ) おほしよろづ智恵(ちゑ)ある人に 相談(さうだん)してなすべし 【○の中に「絶」】《割書:ぜつ|》 この運の月にあたる生れは夫 婦の縁(えん)大にわろし口舌(くぜつ)事/多(おほ)く 常(つね)に災難(さいなん)来りて身(み)あやふく 夫婦/離別(りへつ)するか病身(びやうしん)なるべし 深(ふか)く信心(しん〴〵)せば凶(きよう)変(へん)じて吉(きつ)となる 【右丁本文】 右一ッに煖(あたゝ)め溶(とろ)かし燈心(とうしん)一把(いちは)を布につゝみ 蠟(らう)の中までしむほどによく〳〵浸(ひた)し取上(とりあげ) てかわかし火をともすなり一夜にともる こと僅(わづか)に一寸ばかりなり  ○石に墨(すみ)の付たるをおとす方 一 大根(だいこん)を小口切にして摺(す)るべし奇妙に おつるなり  ○しくい土の法 一 へな土《割書:一升|》 石灰(いしばひ)《割書:五升|》 塩(しほ)《割書:三升|》 右土を四五日/干(ほ)し細(こま)かにくだきふるひに懸(かけ) 石灰(いしばひ)塩(しほ)少しづゝ入れねりかため一時ばかり むしろをかけおき其後/下地(したぢ)をよくかため 置てたゝき付る也/厚(あつ) ̄サ一寸/許(ばかり)にてよし 【左丁本文】  ○砂糖漬(さたうづけ)の方 一 何によらず砂糖漬(さたうづけ)にしたき時は石灰(いしばひ)を 水に入れかきまぜ濁(にご)らせ何にても漬て取 出し砂糖(さたう)に漬(つけ)おくべしかやうにせざれば 物によりて臭(くさ)ること有又砂糖につけて 【挿絵】 【枠外丁数】廿五