翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

養生主論 - 翻刻

養生主論 - ページ 33

ページ: 33

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      と食(しよく)すれば音声(おんせい)をうしなふ ○鮫(さめ)   病人(ひやうにん)はもとより平人(へいにん)とても食すべからず ○鱭(たちうお)   毒(どく)あり食(しよく)すべからず是(これ)を食して死(し)すといへり ○鰯(いわし)   温(うん)なり毒(どく)あり病人/斟酌(しんしやく)すべし ○鱒(ます)   胃(ゐ)をとゝなふ瘡毒(さうどく)ある人は食(くら)ふべからず ○鯰(なまず)   腸胃(ちやうゐ)を厚(あつ)ふして大に益(ゑき)あり但し目赤(めあか)く髭赤(ひげあか)く       腮(あご)なきものは毒(どく)あり食すべからず ○/𩹨(いしもち)【注①】  毒( どく)なし性軽(しやうかろ)し はす わたかうぐゐ同性(どうしやう)なり       常食(しやうしよく)によろし病人には用捨(やうしや)すべし ○古万米(ごまめ) 鰯(いわし)と同性(どうしやう)なり ○鰹(かつほ)   小毒(せうどく)あり人によりて酔者(よふもの)あり鰹節(かつをぶし)は病人(びやうにん)にも       いむことなし ○鮬(せいご)   平和(へいわ)にして諸病(しよびやう)にいまず ○鮟鱇(あんかう)  五臓(ござう)を補(おきな)ひ諸病によろし ○鰠(ひごい)【ママ 注②】 鯉(こひ)よりは少(すこ)し軽(かろ)き性(しやう)なり ○鯯(このしろ)   毒(どく)あり病人(びやうにん)は本(もと)より常人(つねひと)も食(しよく)すべからず赤苣(あかぢさ)と       食すれは煩悶(もだへ)し吐(と)す又/此魚(このうを)を炙(あぶ)るに火(ひ)の中(なか)に       若(もし)綿実(わただね)あれば忽(たちま)ち人を殺(ころ)す恐るべし ○鯨(くじら)   疝気(せんき)に大に悪(わる)し身鯨(みくじら)かぶら骨(ぼね)皮(かは)とも同性なり       総(さう)【惣】じて鯨(くじら)の類(るい)はみな毒(どく)なり ○烏賊(いか)魚 平(へい)なり常人(つねひと)はよろし病人(びやうにん)は斟酌(しんしやく)すべし鯣(するめ)も       同し多(おほ)く食(くら)へば脾胃(ひゐ)を損(そん)ず 【注① 𩹨」は『大漢和辞典』に見えず。】 【注② 音「ソウ」、語義は「みごい」。「にごい(似鯉)の古名。鯉に似て肉に細刺あり。味劣る。】