翻刻
【右丁】
此養生主論は聖語師戒をつゝまやかにし
しかも諸人の弁易【多では】く述たる其功賞すへし
庶幾はこの書を以て平生に香餌
点灯を遠さけんには自ら天寿の全
を得ておゆ事もまた本意ならむかし
平安 池田東籬亭 誌
【左丁】
養生主論自序
夫 養生(やうしやう)とは生(せい)をやしなふとよみて生(せい)とは
すなはち天(てん)より稟(うけ)得(え)たる命(いのち)なりされば
いのちを養(やしな)ふとは飲食(ゐんしよく)をつゝしみ五慾(ごよく)を
はなれて日夜(にちや)朝暮(てうぼ)こゝろに苦労(くろう)する
事なけれは自(おのづか)ら長寿(ちやうじゆ)をたもつなり
故(かるかゆゑ)に養生(やうじやう)の心得(こゝろえ)または食物(しよくもつ)の能毒(のうどく)を
書(かき)たるふみくさ〳〵多(おほ)しといへどもその