翻刻!江戸の医療と養生

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長生法 - 翻刻

長生法 - ページ 10

ページ: 10

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ること多し、故に唯五穀而己を食ふの人は、肥満 すと雖躰躯脆弱、精力強からず、勇気甚だ少し、◯菓 物は、食に供ずべしと雖、決して多食すべからず、 不熟の硬き菓は消化機を損す、必す熟して柔な る者を食すべし、極寒の國には菓を産せず、暖國 熱國には多く之を生す、是れ寒地にては、菓を、全 く食はざるも、人生に害なきを以てなり、◯蒜菜 また食に供ずべし、然れども此類皆筋あり、其質 木に同くして、消化し難し、故に細嚼【「コマカニカミキル」左ルビ】せざれば害 あり、宜しく心を用ゆべし」、此物血を清淡ならし むるの効あり、但し芋の類は、酸敗液を生じ易し、 過食すべからず、 甘味の物は、消化の機を妨げ、酸敗液を生じ、腺病 を誘ふ等の如き害あり、多く食ふべからず」、小児 脾疳を患ふるは、甘味の食に因る事多し、尚 ̄ホ後編 小(◦)児(◦)養(◦)育(◦)法(◦)の條下に詳なり、   水質論 凡そ飲料多きが中に、唯水を以て不可缺の物品 とす、他物の如きは、皆廃却するも妨げず、况や酒 の如きは、人命を截短するの斧、人を殺すの毒薬 と伝ふべし、有志の士飲むべからず、 水は飲むべしと雖、天然純潔なる者、決して無し