翻刻
が如しと雖、我此法にて病平癒せり、先づ之を
試むべしと、予則ち菌蔯を採て、其葉を莫大小(めりやす)
の中に入れ、毎日葉を換へて、是を試むるに、凡 ̄ソ
二ヶ月有餘にして、病全く癒へたり、則ち知る簡
易の良法にして、更に笑ふべからざるを、夫れ
菌蔯草の如きは、都鄙を論せず甚た得易し、然
る時は、別に服薬するなく、且つ貴重なる健胃
薬を、購ひ求むるにも及ばず、此簡易なる法方
を以て、失ひたる食機を、元に復すること、豈
一奇快ならずや、これよりして後、屡有功を見
しかば、一二の朋友に、此法を教ふるに、初 ̄メ は皆
笑て信ぜずといへども、一回試の後は、其奇効
に驚き、感謝する者甚 ̄た多し、《割書:以上西洋雑記抜抄|》
今春◦我が一親戚、横濵に遊て、佛人某氏に、此法
の良否を問ひしに、荅曰、良法なり、但し泥と為
し、万貞庶に和して、手足に塗るもよし、然れど
も、稍々簡易を減却して、其効大に異ならず ̄ト、