翻刻!江戸の医療と養生

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長生法 - 翻刻

長生法 - ページ 16

ページ: 16

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 ◯家屋 家屋は、風-雨霜-雪等を、凌て足らんか、否◦然らず、注 意すべき事件、大畧左の如し、 居室は、力所及(なるたけ)床下を高くし、極めて乾燥なるを 要す、湿地に住する人は、殊に茲に注意すべし、病 其因を、湿氣に取る者甚 ̄タ夛し、(居室は二階三階を 良とす、嘗て脚氣を患ふるの人、二階に住するこ と三 ̄ケ月にして、全治せし例あり、) 障戸に隙なきを要す、戸隙の風は人身に害あり、 但し居室久しく密閉すれば、氣◦腐敗するの患あ り、故に時々障戸を開て、新氣を通ずべし 居室の壁は、白色欤、淡緑色を良とす、 寝室の注意は、大抵居室に同し、但し寝室は、晝間 盡く障戸を開き、晡時(なゝつさがり)之を閉さし、就眠の前暫時 之を開き、再び密閉すべし、 夜間寝室に燈燭を點すべからず 臥床は高きを良とす《割書:本邦 ̄ハ別に臥床を設けずして、直に畳に臥す、|其害、幾許ぞや本文を見て戒心すべし》 厠は屎尿を納む、不潔言ふべからず、故に居室に 接するは大害あり、務めて之を離隔し、屡《割書:〱》掃潔す べし、(厠の造作に法あり、後編に詳なり、) 尿は腐敗の後、一種の毒氣を放つ、決して之に近 くべからず、