翻刻!江戸の医療と養生

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長生法 - 翻刻

長生法 - ページ 17

ページ: 17

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 ◯睡眠 人窹むるの間は、霊液を費し、費すこと漸く夛け れば、睡を催す、睡中霊液元 ̄トに復すれば則ち醒む、故に 睡眠足らざれば、霊液随て缺耗し、人身又健康な ること能はず、又睡眠多きに過くれば、血液運行 遅滞等の害あり、唯過不及なきを以て、最要とす べし、 古人曰く、暁色は人に金(きん)を与ふ ̄ト、是れ早起の人身 に益ある謂 ̄ヒなり、然れども唯◦早起を守て、早眠を 忽(ゆるかせ)にするは害あり、甲夜(よい)の就眠、爽明(よあけ)の早起とて、 古来養生家 ̄の、専ら務むる所なり、  読書人を見るに、爽明に早起して、読書するは  よし、深夜に至れども、机上を離れず、甚しきに  至ては徹夜し、明朝尚寐ねず、愚も亦甚哉、是れ  漢土の常論に習て、鞭策而已を良とするなり、  苟も窮理の一端を知る者は、豈此 ̄クの如き所置  あらんや、故に読書人の勉勵家は、身-躰脆-弱、勇  気少く、無用の人は甚た多し、  或《割書:人|》曰、勉学は国家の為めなり、然るに、其法を知  らずして廢物となり、却て国家の厄介となる、  其愚憐むべし、