翻刻
た多し、今其要なる者を述ること左の如し、
浴後◦躶躰にて、涼を納るヽは害あり、速に衣服を
着し、少〱運動すべし、
熱湯に浴するは大害あり、温水浴◦寒水浴甚た佳
なり、但し水中に石鹸を浴解せば、益《割書:〱|》良なり、
浴中◦皮を以て、身を刷擦すべし、
浴後◦頭上に、数回冷水を注くべし、
毎日◦一回の浴を怠るべからず、夏日◦発汗◦夛きの
時は、二回なるもよし、三回は夛きに過ぐべし、
食の前後には浴すべからず、忿怒◦悲哀の情ある
時又然り、
聞説米人ペルリ(──────)、初めて日本に来りし時、一浴
事に就て、三驚嘆せり、其一は熱湯浴、其一は男
女◦混浴、其一は浴後の躶躰なりと云ふ、ペルリ(──────)
驚嘆の事は、同人の日本紀行にも、見へたりと、」
官嘗て男女混浴を禁ず、故に江戸市中の混堂(ゆや)
には、此悪風を見ずと雖も、他所には今尚 ̄ホ有り
と聞く、先年清人横濱竹枝の中にも、此悪風を
譏れり、