翻刻!江戸の医療と養生

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長生法 - 翻刻

長生法 - ページ 6

ページ: 6

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氣含む所の汚物、種々なりとす、就中恐るべき者 は、炭酸氣是 ̄レなり此氣生ずる所更に多し、即ち人 畜の呼氣、炭火◦薪熖◦燈火等是 ̄レなり、其理大畧左の 如し、 夫 ̄レ大氣は窒素と酸素の混和物なり、氣人の肺中 に入れば、酸素は血中の炭素と親和し血液浄潔 の後、炭酸と為り、呼氣に從て躰外に出 ̄テ、氣中に飛 散す、抑炭酸氣は呼吸に害あり、衆人一所に群衆 すれば、此氣随て多し、此時頭痛 眩暈(めまい)等を起すは、 此毒氣に中れるなり、全少時 戯塲(しばゐ)を好めり、然れ ども、此所に遊べば必す欝悶す、登時(そのじぶん)此理を知ら ず、後漸く之を知て、遂に戯塲を顧みず、若 ̄シ夫 ̄レ事あ つて、衆人一室に連 ̄リ坐せば、屡《割書:々》障戸を開て、新氣を 通ずべし、  血は心より出 ̄テ、血脉より周身を運行し、再び心  裏に歸る、此時血◦紫黒色を帯るは、炭分等を含  むに因す、乃ち先づ肺に入り、酸素に逢て再び  紅色と為る、則ち炭分は、酸素と親和して、炭酸  氣と為り、躰中を謝し去る、尚 ̄ホ細論を知らんと  欲せば、人身究理の書を讀むべし、 抑々物躰の焚焼するは、全く酸素の力に依る、炭◦薪 の如き者といへども、酸素無ければ、発火に縁な