翻刻!江戸の医療と養生

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長生法 - 翻刻

長生法 - ページ 8

ページ: 8

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 すれば、人身に害あること、推して知るべし、此  等の理論は、理学化学の書に詳なり、有志の士、  必らず之を讀むべし、  炭素と酸素の親和物は、酸化炭素(◦◦◦◦)及ひ炭酸(◦◦)是 ̄レ  なり、甲の毒は乙の毒に勝る、甲乙相異る所は、  酸素の量に多少あるのみ、 氣含む所の汚物甚た多し、今枚擧せずと雖、偏に 浄潔を思はゞ、悪蒸氣を放つ者の如きは、一切之 を遠くべし、故に汚衣腐魚の類は、居室の辺に置 く可からず、厠は力所及(なるたけ)遠きを良とす、尚 ̄ホ居室の 條下を参考すべし、  ○飲食 人の生は其血に在り、血の源は飲食是 ̄レ なり、抑《割書:〻》食 物は胃に入り、消化の後津液と為り、遂に血と成 て全身を養ふ、故に飲食の好悪に隨て、血に良否 あり、血の良否に隨て、身躰に强弱あり、粗食の国 は、人民弱なるを以て知るべし、然れども過食は 大害あり、胃は消化(こなれ)の機を司ると雖、其質◦强 ̄キを極 ̄ハ め ず、一朝損敗すれば、百病隨て生す、豈慎まざるべ けんや、是 ̄レ長生法中、最も務むべきの急たり、若 ̄シ夫 ̄レ 之を忽(ゆるかせ)にする時は、他法を守るも、無益に属すべ し、