翻刻
あらず一気の感動によつて血液中の精
気を分利【左ルビ「わけ」】し一種の霊液となして射し出
せるなり故に生霊たる人物をも生ずかく
あるものを漫に房に入精水を費す時は
一身の精気を減耗【左ルビ「へら」】し生命を損する事
言葉を待ずしてしるべし
勤_二 ̄テ動作_一 ̄ヲ不_レ可_レ好_レ安 ̄ヲ
血液は飲食化して成り一身を周流し
昼夜に止らざる事河水の止らざるが
如し此内より阿蘭陀にてセイニューホクトと名
づくる物を製し出す漢人の気と名づく
るもの是なり《割書:余が解体新書に訳する神経汁亦是なり漢説は|形なきに似蘭説は形あるに似たり其説ところ異と》
《割書:いへども校訂すれば一理なり物理小識に|説ところ略蘭説に近し合せ見るべし》血液は此力を以て順(めぐ)り
気は血液の潤(うるほひ)を以(もつ)て立こと一つなるゝが如し《割書:漆器|に呵》
《割書:すれは露立某子を握れば又露立は|共に其証なり後注と見合すべし》此二物の妙用によつて
生涯を保つ事衆人異事なし然れども
日々に生し日々に増のみにては害ある事故
天より主(つかさど)る物を具へ内には臓腑在て是を