翻刻
の法なり総て病の治するは自然にして
薬は其力の足らざる所を助るものなり
西洋【左ルビ「おらんだ」】の人は自然は体中の一大良医にして
薬は其輔佐【左ルビ「たすけ」】なりとも説りかくあることを
弁へず少の事にも薬を服するは其益
少くして其害多し殊に持薬は意ある
ベきことなり仮初にも腹中に入たる物
は再ひ取去りがたきは勿論なり瑣細(ささい)【左ルビ「わづか」】の
物にても知べし鼠(ねずみ)蝮蛇(まむし)の類ひ人を
損傷すといふは微細なる歯を以て人の
肉を咬み螫(さす)なりしかある時は其毒気血に
従ひて流行し散蔓【左ルビ「ちりひろがり」】し大毒となり動(やゝも)
すれば命を失ふに至る薬も亦然り譬ひ
一丸【左ルビ「ひとつぶ」】一刀圭【左ルビ「ひとさし」】にても効力ある薬を軽卒【左ルビ「かるはづみ」】には
服すべからず恐るべきは此物なり其法に
合はざるときは害あるがゆゑなり
頼_二 ̄テ壮-実_一 ̄ヲ不_レ可_レ過_レ房 ̄ヲ
人の精水は生涯其量【左ルビ「ほど」】の定りたるもには