翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

養生七不可 1巻 - 翻刻

養生七不可 1巻 - ページ 12

ページ: 12

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夫人の生れながらにして強弱あるは草木の 同じ時節に種をくだし同じやうに培ひ同じ 畠に生じて肥痩あるが如し能生長すると能 生長せざるは其種によるなるべし然れども それ相応に花咲実のり秋に至りて枯る所は 同じことなり是其物の天年の終れるなり 若風雨に逢て吹倒され或は人の為に傷られ 時ならずして枯ることあるは其天年を終ら ざるなり人亦然り先天【左ルビ「たいないより」】の毒あると毒なきと によりて強弱あるなり毒ある物は生れながら 弱く病あるものなり《割書:此毒より病ものは|治しがたし》如許者も保 養能ときは受得し天寿は保つものなりまた 生れながら強く無病なる者も後天【左ルビ「うまれてのち」】の毒【左ルビ「とく」】とて 保養あしければ病を生じ《割書:此毒より病者は保養を能し|薬を用れば治するものなり》 天年を保ち得ず半途にて死る者なり是草 木の風雨に逢て時ならずして枯るに同じ愚老 生れ得たる病身にて万事人なみならずされ ど幸に医家に生れ少しは養生の道をも