翻刻
今年享和改元八月五日余有卦といふもの
に入よしなり男女の孫子ども不文字
つきたるもの七つを以て余を祝すと也
余また若年より意に注し事と漢土
阿蘭陀諸名家の医書中より養生の
大要たるべき一二を取り舐犢の愛余り
彼らが命長かれと其うけに入ものゝ為に
不文字七つを以て此七事をつくり同しむ
祝し報ゆるや是は医家たる人は能知れる
所なれと其輩にあらざる者はしら
ざるところもあるべしと記し出したり
其内象の主用と病患伝変の理とは
知りて益なければ皆此に束ず唯しり易く
解し易からむことを要とし俗談を以て
述著せり総て事のくだ〳〵しきは所謂
老婆の親切なり又一々写し与へむは
採筆に懶し物のついでなれば親友の
子弟にも頒んとしせどもそれは猶更に