翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

養生七不可 1巻 - 翻刻

養生七不可 1巻 - ページ 21

ページ: 21

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 世を憂るの心においては聊(いさヽ)か師の七 戒(かい)の深情(しんじやう)に  似たること有 ̄リよりて其 厚意(かうい)に継(つぎ)共に是を同志  に伝へむ事を冀(こいねが)ふ師翁速に許(ゆる)し給ふに説ひ  頓(やが)て其 旧稿(きうかう)より大略を抄出して其後(そのしりへ)に附す  是師翁の忠誠(ちうせい)に興(くみ)し彼(かれ)救(すく)ひ我 助(たすく)る同袍(どうほう)の人の  恩徳に報施(ほうし)せむとするの微衷(びちう)なり才 短(みしか)く位賤  しき身として斯(かゝ)るくた〳〵しき痴言(ちげん)を述(のべ)世の  笑を取るをも省(かへりみ)ざるは我 医門(いもん)の古き文(ふみ)には病  危(あやう)ふして後 薬(くすり)して功験【左ルビ「しるし」】を得るは到れるの  術にあらずたゞ初より病(やま)しめざるやうに教(をしう)るこそ誠  の良医なるべけれと見えたれば拙き筆におそれ  恐るゝ所なれども我常々見聞しことどもを  書つヾれるまでなり見る人取捨してこれを  択ばゝ一つの助けともなりなむかといふ其 年(とし)  の初冬徒弟大槻【左ルビ「おほつき」】茂質謹で記す   賤者 ̄ノ病不_レ尽_レ治 ̄ヲ 貧賤は人の悪(にく)む所といへとも人々天より受得(うけえ)たる 所なれは逃(のが)れても逃れざる所なりされば貧賤に