翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

養生七不可 1巻 - 翻刻

養生七不可 1巻 - ページ 23

ページ: 23

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はかり飲み食ひ殊に貧き者は多くは賤く賤きものは 多くは愚(おろか)なる故彼同類なる人のいふことをば深く信じ心ある 人と医者の云事は却(かへつ)て等閑に聞なして信ぜさる ものなり是教諭の道さへ意のことくならざる所なり又 少しも病気の模様うと〳〵しければ神 ̄ミ仏 ̄ケの 祟(たヽり)となし或(あるひ)は物(もの)の怪(け)のなすわさなりと籤(みくし)を伺ひ 卜(うらかた)に問ひ巫【左ルビ「みこかんなき」】を信して薬をおろそかにし治療の度を 失ひ軽きは重きに至り思きは生命を失ふに至る かくのごとき貧家の病者は卑 賤(せん)愚陋(くらう)なれはとて分別 有(ある)人の教諭(けうゆ)に従ひ能此等の所を弁(わきま)へて命(いのち)は大切 なる物と心得かならず誠ある医者(いしや)に託(たく)すべし諸病 ともに等閑にして重きに至れば生命にも係(か)ること なれば仮初(かりそめ)に取扱(とりあつか)ふ事なかれ   豪家 ̄ノ病不_レ順_レ ̄ニセ治 ̄ヲ 家 富(とみ)豊(ゆたか)なる人は金銀利倍の事にはさとく他事 には多くはうときものなりこれ農工商のみにもあら す士君子の間にある人にも間々有ものなりすべて 富有(うとく)のものは勢は有なから慮(おもんはかり)浅く惑(まと)ひは却て深き