翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

養生七不可 1巻 - 翻刻

養生七不可 1巻 - ページ 8

ページ: 8

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無_レ事時不_レ可_レ服_レ ̄ス薬 ̄ヲ  薬物は効力ある物ゆゑ法にたがふ時は却て害  あるものなりされば古には毒ともいへり然るに  今時の人是をしらず薬だに服すれば能き  事とこヽろえさせることなきに慢(をごり)に薬を服  するは甚しき誤なり医せざれは中医を得と  云ふこともあり大抵の病は薬を服さずとも  自然の力によりて病は平癒するものなり  辺鄙の人は大方の病には薬を服さずして  快復するもの多し譬は飲酒度に過たる  人は発渇【左ルビ「かはき」】頭痛【左ルビ「づつう」】し心中も懊悩(おうのう)【左ルビ「くるしみ」】す故に自ら  吐せんことを欲す終に自ら吐逆し其飲  たるものを吐(はき)尽す如許なれば忽快復す是  其自然のちからを以て治るの証なり然に  其人力足らず吐むと欲して自ら吐事を  得ず如許時は吐薬を与へて是を吐しむ  これにより吐ときは其治すること自然の  吐逆と同じ是薬の効にして薬を服する