翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

懐胎養生訓 - 翻刻

懐胎養生訓 - ページ 15

ページ: 15

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【右丁】 れは少(シバ)らく《振り仮名:巫祝|フシク|ミコカンナキ》を仮(カ)り《振り仮名:鬼神|キ  |カミ〳〵》《振り仮名:時日|  |コヨミ 》《振り仮名:卜筮|ボクゼイ|ウラナヒ》に依て 以て其心を安(ヤスン)し其気を平かにし凶(ケウ)を転(テン)して 吉に誘(イサナ)ひ禍(ワサワイ)を変(ヘン)して福(サイハヒ)を招(マネ)くも実に養胎の 一助といふへし又/漢土(モロコシ)脩(シウ)養の術(ジユツ)に至て間(マヽ)亦 此に類(ルイ)するものあり概(ヲホムネ)皆/練精(レンセイ)といふ移精(イセイ)変(ヘン) 気といふの二ツに出ることなし古人日光を吸(ス)ひ星(セイ) 辰(シン)を呑(ノ)み風雲に《振り仮名:飛揚|ヒヤウ|トヒアカリ》し山水を《振り仮名:跋渉|ハツセフ|フミワタリ》するも 其/体(タイ)健(スコヤカ)に徳化/自在(ジザイ)なるの象(カタチ)にして固(マコト)に其/理(リ)なし と云ふへからす故に能(ヨク)修練(シユレン)する者は天寿も延(ノバ)すへし《振り仮名:災|サイ|ハサ》 【左丁】 《振り仮名:禍|クワ|ハイ》も禳(ハラフ)へし《振り仮名:至危|シキ|アヤウキ》の地といへとも亦/免(マヌカ)るへし昔(ムカ)し彭祖(ハウソ)は 八百歳老子ハ四百歳/我朝(ハカチヤウ)倭姫命(ヤマトヒメノミコト)は五百余歳 を経(ヘ)たまひ武内宿祢大臣(タケノウチノスクネタイシン)は三百余歳を持(タモ)たれ しことゝ聞伝(キヽツタ)ふ是必養生の至極せるものと 見へたり今も上寿は百歳中寿は八十下寿は 六十人の常といふへし然れとも動(ヤヽ)もすれは 禁忌(キンキ)を犯(ヲカ)して其天年を《振り仮名:残賊|ザンソク|ソコナフ》す譬(タト)へは風中の 灯(トモシヒ)を《振り仮名:蜜室|ミツシツ|■ノウチ》に蔵(カク)し雪(ユキ)を《振り仮名:陰山|ヰンサン|ヤマカケ》に蓄(タクハ)へて之(コレ)をして風 日に冒(ヲカ)さゞらしむれは其《振り仮名:消爍|セウシヤク|キヘキユ》の患(ウレイ)をなすも遠かる