翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 12

ページ: 12

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【右丁】 の理に逆(さか)ふが故に多病にして而も短命(たんめい)なりかく 寿夭(じゆやう)【左ルビ:ながいきわかしに】は外よりなす事にあらず皆 己(おのれ)よりする処 なるを知り此養生之道を行はゝ又是 脩身(みをおさむる)之 大(たい) 本(ほん)にして事君(きみにつかへ)事親(おやにつかふる)も我身全からずんば忠孝(ちうかう) いづれの時かつくすへきまた身体髪膚受之(しんたいはつふこれをふぼに) 父母(うく)不敢毀傷孝之始也(あへてそこなひやぶらざるをかうのはしめとす)又敬身為大身也(またみをけいすることをおゝいなりとす) 者親之枝也(みはおやのゑだなり)【ママ】とのたまひて我身は則父母の遺体(いたひ)【左ルビ:のこし給ふからだ】 にして即(すなわち)今(いま)父母之者なるに養生之道を不守 して其身を全(まつた)くせずんばたゞちに不孝(ふかう)不忠(ふちう)の 目(もく)【左ルビ:な】をとりて天命にそむくの理なれば人々 務(つとむ)べき 【左丁】 の道なりしかうして其養生の道をつとむることは いかなることをなして天理にしたがふといふに先そ のはじめ天地陰陽(てんちいんよう)之理をさとし然して人身(ひとのみ) の病の発(おこ)る事を知り我身のかく生て居(お)るは いかゞにしてかゝるぞといふ事をしる是養生を するの先務(せんむ)にて人として自(みづから)の身をしらざるは まことに危(あやう)きのいたり自の身を知らずんば何を か人に及(およぼ)す事あらんはた近来(きんらい)は功者(かうしや)といふ名(な)を まうけ医(い)之 職(しよく)にもあらざる人にして重宝記(てうほうき) 手引草(てひきくさ)等の国字(かながき)の医書を読(よみ)或は一二の奇方