翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 13

ページ: 13

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【右丁】 を聞覚(きゝおぼへ)また和漢(わかん)之書 若干(そこばく)を読たるもあれと かの陰陽の理を曾(かつ)てしらず只みだりに彼(かの)病(やまひ) には是薬を施(ほどこ)すとのみ心得て人を療する人 多く病家もまた是をうけがひて治を与(か)ふ まことに闇夜(あんや)に弾丸(たんぐはん)を投(とう)ずるごとく人を害(がゐ) するの甚(はなはだ)しき病家もまた是を不察(さつせず)終(つい)に非命(ひめい) の死をいたす事身を不知の甚しき歎(なげく)べきの 事なりそも〳〵養生をして自の身をしる術 いかんといふに曰天地陰陽の源を知りて人身 陰陽の理に達し人身陰陽の理に達して 【左丁】 人身の病の発る理を詳(つまびらか)にし病の発る理を詳 にしてこれを治するの薬性(やくせい)を暁(さと)し或は予(あらかじめ) これを防(ふせ)ぐの術(じゆつ)をしるかくのごときの次第を よく弁(わきま)ふは生を養ひ命にしたがふの本にして 其事 遠(とふき)にあらずされども大かたの事只 其末(そのすへ)を 論(ろん)じて其元(そのもと)に及(およ)ぼさせればいづれの時か身を 全(まつた)ふする事を得んや《割書:予》こゝに於(おひ)ていさゝか おもふ事有るがまゝに喫茶の余談(よだん)を爰に 記して我党(わがとふ)の童子にしめすといふこと なりけらし