翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 16

ページ: 16

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【右丁】 からずこれを切(き)れどもきれずこれをうごかせども不動(うごかず) その天気の盈(みち)てするどなる事をいふ時は石を水中に投(とう) ずるに天気其石にさそわれてしばらく水中に入る時上に 水おふはるゝが故に底(そこ)よりあはとなりて其気天に皈(き) し或はまた水滴(みづいれ)のごとき小器(せうき)にて一(ひ)と口(くち)の器(うつは)には天気 かたく盈(みち)たるが故に水入る事なく両口(ふたくち)の器(うつは)に容(い)る時は 一方の口よりは天気去る故にその水器に入るかく天気 のすみやかにしてしかも不息(やまざる)ことを見るべし ○地 地は下なるものなりとおもへどもさにあらず地は天中 【左丁】 にありて渾天儀(こんてんぎ)にて見るごとく上下左右 天にして地は天の中央(ちうわう)に有るものにてたとへば 鞠(まり)を虚空(こくう)にけあげて不落(おちざる)がごとし扨此地 の象(かたち)はいかなるものぞといふに円(まろ)きものなり 其故は天にかたちはなしといへども畢竟(ひつけよふ)は 天のかたまりにして天より生したる地なるが 故に其地の象 円(まろ)ければ天の円き事もしらる 然(しかう)して此地中央に有りて万物を載(の)するに 其かたちまろきものといはゞ下になる地は下へ 落 横(よこ)になる地も下へ落(おつ)べきに何故不落と