翻刻
【右丁】
云に此不落の理は地球中の真中(まんなか)に地心と
いふもの有りて四方の物を其地心へ引く気を
そなへたるものゆゑ此地心の一気(いつき)にて上下
左右の物落る事なし其故は日本も北極(ほつきよく)の
度数(どすう)にて見る時は余程(よほど)北へ下りたる所(ところ)なれ
ども地上の物の北へ落る事なきは是地心の
一気にて落さる事を知るべし今左に
これを図(づ)す
地の天中に有て 万物地心をさして
不落の図 落ゆくの図
【左丁】
【小さな同心円を持った大きな円が上下に二つ描かれている。其中に書かれた文字】
上
天 天
【注】
上 地心 上 地心
上
【注 「注」の文字の位置から時計回りに】
地球之一回一万六千二百里
地の円きをいふときは舟(ふね)にて外海(そとうみ)へ出て渺々(ひよふ〳〵)と
して限(かぎ)りなき海上(かいせう)にして四方を見るにものなし
然るをはしり走(は)するときは終(つい)に山を見出すが