翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 18

ページ: 18

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【右丁】 ごとし是にて円き地を廻(めく)る事を知るべし 故に足合(そくかう)の国(くに)とて図(づ)のごとく上下足を合すの 処にても落る事なきは地心の一気にてする 所なり ○陽 陽の元(もと)は日輪(にちりん)也故に日をさして太陽といひまた これを火の元(もと)とす故に火の上へもゆるは其 本位(ほんゐ)に 皈(き)するのすがた也然れども火は上へもえ水は下(しも)へ流(なが) るゝとばかりおもへども実に火は上より引(ひ)き水は下 より引ものにて上へ引き揚るは陽の性(せい)にて此陽 【左丁】 の人に寓(くう)【左ルビ:やとる】するは人 生(うま)れてはじめ声(こへ)を発(はつ)するとき 心肺(しんはい)の橐籥(ふい[ご])初めて相摩(あひま)【左ルビ:すれあひ】し死するの夕(ゆうへ)に至(いた)る まて其ふいごやむ事なく此 橐籥(ふいご)にて陽気を生 するの理はたとへは金石(かねいし)相撃(あひうつ)て火を生ずるがことき もの也然して此陽気は血に乗(の)りて総(そう)【惣】身(しん)をめぐる ものにて人身 温暖(うんたん)なるは則此陽の徳にて陰の 血に寓(ぐう)して陽のはたらきをあらはす也故に人(ひと)心([し]ん) 肺全(まつた)しといへとも陰血を亡(ほろぼ)す時は陽気 寓(ぐう)する事 あたはざる故に死に至(いた)るなり ○陽の性