翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 20

ページ: 20

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【右丁】 事なく器物(きぶつ)にかぎらず活物(くわつぶつ)【左ルビ:いきもの】といへども物と名の 付たるものは皆土地 強(しい)ていふときは人も死しての 後土の名を得るにあらず即今(そくこん)土にてしかも働(はたらき) をなすの土とおもふべし土の事を委敷(くわしく)いふ時は 至て広大(かうだい)なる故に書つくしかたし先あらまし を記(しる)す ○陰の性 陰の性は下へ引くが陰の性にて其理をいふ時は 人寒気に中(あた)る時はからだ【左に:身】の痛(いたむ)も外より下(さが)る寒気 にて升(のぼ)る陽気をおさゆる故に陽気(よふき)鬱屈(うつくつ)【注】して 【左丁】 いたむなり《割書:人身の痛といふは陽気の|行当る処有時は痛を知る》寒は陰なるが故に人身 の表より胃(い)中をさして入る是土に皈(き)するの理に して胃は《割書:脾胃|をいふ》人身の中 央(わう)にありて地の天中に 有るがごときものにて上下左右より胃中をさし て入る是地心をさして皈(き)するの理也故に寒邪 の人身に附(つい)て四方より胃中をさして入るは万物(はんもつ) の地心をさして土に皈するの理なり ○陰陽 相得(あひへ)て働(はたらき)をなすの理 陰陽相得て用(はたらき)をなすの理は陰なくしては陽の はたらきなく陽なくしては陰のはたらきなきもの 【注 欝は俗字】